2017年1月12日、高等教育統計局(HESA: Higher Education Statistics Agency)は2015~2016学事年度の高等教育機関における学生数等に関する統計を発表した。
主な概要:
- 英国の高等教育機関の総学生数は2,280,830人で、前年度比14,750人(1%)増。
- 大学院の総学生数は532,975人で、前年度318,070人から1%の減。
- フルタイムの学生は1,740,540人で、前年度比3%増。一方、パートタイム学生は540,285人で前年度比5%減。
- 高等教育機関全体に占める英国人学生の割合は81%(前年度比1%増)、英国以外のEU圏出身の学生が6%(同2%減)、非EU圏の学生が14%(前年度同率)。
- 非EU圏からの留学生については2011~2012学事年度に比べ、インドからの学生は13,150人減の29,900人、中国人学生は12,500人増の91,215人であった。
- 英国人学生の海外留学者数は701,010人で、前年度66,3915人から6%増。また、留学先は11%がEU圏、89%がEU以外の国であった。
Higher Education Statistics Agency:Higher education student enrolments and qualifications obtained at higher education providers in the United Kingdom 2015/16
【関係機関の反応】
○英国大学協会(UUK: Universities UK)
同協会のNicola Dandridge 会長は“全体的に学生数は増えており、英国の大学学位の需要が続いているということである。パートタイム学生の減少と非EU圏からの留学生の数の横ばいが気になるところである。
英国は留学生獲得においてこれよりいい結果が出せるはずである。最も急速に留学生が増えている国の一つであり、米国に次いで二番目に留学生が多い。英国は、経済的にも学術的にも留学生から多大な利益を得ているが、今後もそうあり続けるためには、世界中から優秀な人材を受け入れられるバランスの取れた移民政策が必要である。それはEU離脱後に世界の中で地位を高めていくためにより一層重要になる。”と語った。
Universities UK:Response to HESA 2015/16 student data