【ニュース・イギリス】 研究者が成功するための最高の修養を形成するのに必要な新たな協定

 
2019年9月12日、研究者キャリア開発支援を行うための協定であるConcordat(Researcher Development Concordatとして知られている)が更新され、研究者が活躍し、英国の経済と産業戦略の助けとなるための必要条件が盛り込まれた。
 

Concordat to Strategy Group(CSG)の議長であり新しく英国大学協会(Universities UK :UK)の理事長に就任したJulia Buckingham CBEによって発表された、今回更新された協定は、研究環境の改善と機関全体における研究者の能力開発の機会を支援し、研究者、研究者の管理者、機関、そして出資先それぞれの責任を定めている。

 
徹底的な見直し、協議、起案過程の結果、Concordatは研究者、研究者の出資先、すべての研究機関から1000件以上の事例を受け取った。研究者のキャリア開発に興味のある全ての機関はConcordatに署名できるようになり、Cancer Research UK, UKリサーチ・イノベーション(UK Research Innovation:UKRI)Wellcome UK Reseach Staff Assciaton(UKRSA)を含む、CBGメンバーの多くはすでに本日の発表を受けて署名し、この協定に加盟した。

 
署名することで、その機関は運営組織もしくはそれに相当する組織に提出する、各々の戦略目標、成功の尺度、実行計画とその過程についての年次報告書の提出が課される。Concordatは署名者に対する重要な役割として「さらなる研究者雇用安定の方法の模索、例えば期限付き、短期契約雇用などの減少、橋渡し施設の提供、出産及び育児給与の柔軟な基準の設定など」に総合的に取り組むような役割を与える。

 
vitae: New concordat sets out the conditions required to create the best culture for researchers to thrive

 
Concordat : 大学、及びカレッジにおけるポスドク研究員のキャリア育成の枠組みについて 2008 年にまとめられた大学間の協定。これは研究者の 研究者としてのキャリアの支援や管理をどのように行っていくのか、その原則を定めたものであり、またそれぞれについて、 大学のプログラムの中にどのように埋め込んでいくのか、その方法を記したものである。

 
参考: The Concordat to Support the Career Development of Researchers

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 若手研究者育成、研究者の雇用