【ニュース・イギリス】 学生の成功への障壁に関する研究に助成

2017年3月9日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE:Higher Education funding Council for England)は、カタリスト基金(Catalyst Fund*) により、64の高等教育機関を含む17プロジェクトにそれぞれ最高£50万を配分すると発表した。これは2年間に渡るプロジェクトで高等教育における学生の成果の違いについて研究する。

 

HEFCEの調査結果によると、高等教育の成果は学生層によって異なり、成績、進学、就職率等に大きな差が生じている。その格差の原因に対応するため、‘学生の成功への障壁への取組(Addressing barriers to student success)’プログラムとして実施するもの。

 

このプロジェクトにより、前回の調査で、高等教育の成果の違いによって特に影響を受けるとされた、黒人、少数民族系の学生、社会的・経済的に恵まれない背景の学生、障がいのある学生、成人学生らに恩恵がもたらされることが期待される。

 

プロジェクトでは、高等教育機関における活動の成功例に焦点をあて、それをどうやって有効化し、幅広い機関に応用し、根付かせるかを検討する。一方で、適切な批評がこのプロジェクトの重要な点であり、個々のプロジェクトの評価とともに、独立した評価チームがプロジェクト全体を評価し、その成果とともに鍵となる取組を特定する予定である。

 

*Catalyst Fundは、高等教育機関の改革を促進し、卓越性、効率性を高め、革新的な解決を支援するための助成金で、年間最高£3,000万がHEFCEから支給される。

 

Higher Education Funding Council for England:£7.5 million to tackle barriers to student success

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性