2016年2月25日、独立系シンクタンクの高等教育政策研究所（HEPI: Higher Education Policy Institute）は提言書『教育評価制度の設計：他業界の教訓（Designing a Teaching Excellence Framework: Lessons from other sectors）』を発表した。昨年11月に政府が発表した高等教育改革の提案書（グリーン･ペーパー）の中で提案された教育評価制度（TEF: Teaching Excellence Framework）の創設に関する提言をまとめたものである。
この制度は他の国で前例がないため参考にするものがないが、教育基準局（OFSTED: Office for Standards in Education）が初等教育の分野で実施している評価制度や、看護・医療の分野で採用されている方法、例えば医療質保証委員会（CQC: Care Quality Commission）が医療ケアの基準を審査するために実施している方法などを調査して教育評価制度に導入することを提案している。
また、TEFは先行する質保証制度や外部評価をもっと取り入れる必要があるとし、2017/18学事年度にTEFを開始する予定に対し、技術的協議の結果も踏まえ、開始を延期するよう勧めている。

Higher Education Policy Institute：Designing a Teaching Excellence Framework: Lessons from other sectors