【ニュース・イギリス】英国大学協会(UUK)の報告書「高度職業技能に関する需要と供給」の中で、大卒者の供給不足が指摘される

2015年12月9日、英国大学協会(UUK)は「高度職業技能に関する需要と供給」と題する報告書を発表した。

報告書は大卒資格が供給過剰となっているという考えに反し、現在でも大卒者は供給不足で、その状況は今後しばらく続くという見通しを示した。また、「大卒相当職」の明確な定義が存在しないことも指摘されている。

報告書で指摘された問題の一つは、どのようにして大卒者が「自分に合わない」職業に就いてしまったと考えるに至るのかということであり、なぜこのようなことが起こるのか、どうしたらこのような事態を防ぐことができるのかについてもっと理解を深める必要があるとされる。

報告書の主なポイントは以下の通り。

・2022年までに、起こり得るほとんどの場合において、大卒資格を必要とする大部分の職種で充分な人数を確保できないことが予測される。

・学位レベルまではいかないものの、高等教育を受けた人材の供給不足も予測されている。

・「大卒相当職」について、広く合意された定義が存在しない。

・「雇用されるために必要な技能」に関して、大学側と雇用者側でもっと深い議論が不可欠。

・高度技能人材を育成するため、継続教育と高等教育の間の協力を強化する必要がある。

・STEM(科学、技術、工学、数学)科目を専攻する学生の豊富な供給があるにも関わらず、依然技術産業において高度の資格保持者が不足している。

 

New report challenges claims on graduate oversupply.

 

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 学生の就職、高技能職業人材の育成
統計、データ 統計・データ