【ニュース・イギリス】英国大学協会会長が政府にEUからの留学生の扱いについて早急な対応を要求

2016年9月7日、英国大学協会(UUK: Universities UK)会長でケント大学学長であるDame Julia Goodfellow氏は政府に対し、2017年に入学するEU諸国からの留学生が、その在学中同じ学費で、同じ財政支援を受けられることを保証する“緊急且つ前向きな行動”を取るよう要求した。

 

これは現在英国の大学に在籍している12万5,000人(学生全体の5%)のEUからの留学生の激減を避けるために必要な措置である。2016年6月のEU離脱決定後、政府は在学生及び2016~2017年度に入学する留学生については、その在学期間中、奨学金を受ける権利を有することを確認したが、2017~2018年度に入学する留学生の扱いについては、いまだに明確にされていない。一方で、2016年9月6日から大学入試機関(UCAS: Universities and College Admissions Services)が2017~18学事年度の学生募集の願書の受付を開始しており、事態は緊急性を増してきている。

 

Universities UK:Universities UK President calls for urgent government action to address uncertainty among EU students

 

○Jo Johnson大学・科学大臣のコメント

 

2016年9月7日、ノッティンガム・トレント大学で行われた英国大学協会の年次会議に出席したJo Johnson大学・科学大臣は、同協会会長のEUからの留学生への保証に関する政府への要請に対し、大学セクターが、2017年秋に入学するEUからの留学生について明確な方向性を示したことに礼を言いつつも、“これらの問題は、EU離脱に関する幅広い協議と密接に関連しており、それらとセットで協議する必要がある。”と述べた。

 

また、Colin Riordanカーディフ大学学長からの“2017年入学のEU留学生問題がいつ頃解決しそうか”との質問に対し、“早急に明確にする必要があることは承知しているが、今言えることは、財務省、内務省やその他関係機関に早急に働きかけ、大学が求めている保証を得られるようにするということだけである。”と述べた。

 

Times Higher Education:Jo Johnson recognises ‘burning need’ for clarity on EU students

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