【ニュース・イギリス】英国エリート層には未だ私立学校出身者が多いことが調査で明らかに

2016年2月24日、サットン・トラスト(教育分野で社会的流動性を促進することを目的とした基金)は、様々な業種の最上位層の教育的背景を調査した結果を発表した。対象は、法曹関係者、両院議員、主要ジャーナリスト、上級医療専門職、ロンドン証券引取所上位100社の最高経営責任者、大学学長、ノーベル賞受賞者、及び各芸術分野で貢献のある人物等。この調査は10年前に法曹関係のエリートを対象に始められ、対象を拡大しながら続けられている。これまでの調査結果同様、インディペンデント・スクール(私立学校)からオックスフォード、ケンブリッジ両大学に進学した者が未だに英国社会の最上位層を占めていることが示された。

主な結果:

・英国全体では私立学校出身者7%、公立学校出身者93%に対し、調査対象の最上位層では私立学校出身者44%、公立学校出身者56%であった。

・上位10校の私立学校出身者が最上位層の12%を占めた。

・大学については、英国全体でオックスブリッジ出身者1%、その他99%に対し、調査対象の最上位層ではオックスブリッジ出身者31%、その他が69%であった。

・法廷弁護士では、オックスブリッジ出身者78%、その他22%と、他業種と比べオックスブリッジ出身者の割合が最も高かった。

 

The Suttun Trust:Leading People 2016 

【報道機関の反応】
BBC News: Privately educated “still dominate professions”(私立学校出身者、未だに職業別トップを占める)

Guardian: Privately educated elite continues to take top jobs, finds survey

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ