2018年2月9日、英国大学協会(UUK:Universities UK)は、英国の大学の研究活動に関する調査結果を発表した。それによると、英国の大学の研究は世界中で非常に尊重されており、経済に数十億ポンドもの利益をもたらしているとされている。
この調査「事実と数値による高等教育の研究」では、英国の大学の研究の質、インパクト、国際協力、学生と教職員そして財務状況などが通覧できる。
調査報告の主な点:
- 英国大学は世界クラスの研究を生み出すことに秀でている
たった4.7%の研究者と世界シェアにおけるわずかな投資にもかかわらず、英国の研究は世界のダウンロードの10%、引用の11%、世界で最も引用される記事の15%を占めている。 - 国際共同研究は英国にとって生命線である
1981年、英国研究の90%は純国産であったが、現在それは半分以下となっている。英国の国際共同研究トップ10のうち、6つはヨーロッパがパートナーである。 - 英国大学は英国以外の出身の学術スタッフにますます依存している
2004/2005学事年度以降、英国の高等教育機関における英国人以外の研究職の職員の割合は、2004/2005学事年度の34%から2015/2016学事年度の47%へと、かなり上昇している。 - 英国の研究収入の10億ポンド以上は海外からもたらされている
2015/2016学事年度で英国大学には78億ポンドの研究収入があった。そのうち8億4000万ポンドが英国外のEUの資金からであり、4億4000万ポンドがEU以外の国からであった。 - 知識交換活動(Knowledge exchange)は英国に大きな収入をもたらす
全体として、知識交換活動による大学の収入は、大半の指標でGDPの成長率を上回っており、2015/2016学事年度では42億ポンドの収入に達している。
政府は、研究への投資額を増やし、10年以内にOECDの研究開発投資の平均額に到達することを公約している。
UUK:UK produces world-leading research(データあり)
1ポンド≒152円(2018年2月9日)