【ニュース・イギリス】英国の繁栄は全ての年齢層のより多くの人が大学で学ぶことにかかっている

2018年8月6日、英国大学協会(UUK: Universities UK)は、大学でより多くの人々を教育することが英国経済に重要な利益をもたらすという内容の報告書を発表した。

 

UUKによれば、オートメーション化、ロボット工学、人工知能、デジタル技術といった第四次産業革命の始まりと、英国のEU離脱や高齢化という課題は、レベル4以上の資格(全国高等学力証明:higher national certificate、全国高等学位証明:higher national diploma、準学士、学士、大学院学位)を持つ人材への需要の高まりを見せている。

 

UUKの報告書「将来の技能の課題の解決(Solving future skills challenges)」では、継続的な技術の更新、生涯教育と、すべての段階における高等教育での学びの必要性が強調されている。
また、UUKは、第四次産業革命では仕事の複雑化が増し、間断なくかつ急速なペースでの変化が、コミュニケーション、チームワーク、問題解決といった分野で、大学のあらゆる科目を通じ涵養される、新たな職で役に立つような技能を持つ者への一層大きな需要を創造するとしている。
イングランドで高等教育へ進む若者の割合は49%まで伸びているが、しかし、パートタイム学生や成人学生の数は近年一貫して減少している。報告書は政策立案者に対して、この数の減少を反転させ、大学と雇用者、特に中小企業との間の結び付きにインセンティブを与えるよう呼びかけている。

 

Universities UK:Nation’s prosperity relies on more people of all ages going to university

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の就職、学生の多様性、高技能職業人材の育成