【ニュース・イギリス】英国に優秀な学生を受け入れるための制度要望

 

2019年7月17日、ラッセルグループは、英国大学協会(University UK:UUK)、大学等高等教育機関などからなる英国高等教育界の代表組織(GuildHE)、現代大学連合(*Million Plus)、大学同盟(*University Alliance)、英国留学生問題評議会(*UK Council for International Student Affairs:UKCISA)と協力し、学生ビザ制度を改善し留学生の数を増やすという公約を守るよう政府に要請したことを公表した。

 
7月17日に政府に提出された文書において、ラッセルグループは改善されたビザ制度に対して5つの原則を設定し、改革を達成するために必要な行動を概説している。その原則には、ビザ制度の留学生の経歴について修正し、移民の保証人と内務省の管理負担を軽減し、入国管理システムの信頼性・透明性・説明責任を高める行動が含まれている。
ラッセルグループの事務局長であるTim Bradshaw氏は次のように述べた。

 
「英国は高等教育における世界的リーダーであり、我々は、あらゆる国から英国に学びに来る、より多くの学生を引き付けることで、国としての国際的な影響力を増したいという野望がある。このことは、英国の経済と社会に大きな利点をもたらすが、我々はこの野望に一致する世界クラスの学生のためのビザシステムを必要とする。政府はそのシステムの非効率性に取り組み、学生の経験を再構築し、英国の名声を国際的に高めるための提案を作成する大きな機会を得ている。

 
この権利を手に入れることは、EUと英国間での自由な往来が終了した後であっても内務省と大学が、学生ビザ数を増加について対応することを助ける。この報告書は、部門全体のこの問題に対する感情の強さを示しており、必要とされる改革への明確な統一的見解を強調している。我々は、英国の未来の入国管理システムが、学生や大学、そして経済に効果的支援をもたらす一つとして世界中に認められるよう、我々が奨励する行動について政府と協力するのが楽しみである。」

 
大学担当大臣Jo Johnson氏は以下述べた。
「英国は、もし留学生に対する提案を改善しなければ、国際的な高等教育マーケットにおいて世界的地位を失うことになる。この提案は、ブリーフィングの中で、英国を留学生にとってより魅力的な留学先であるために政府が支援できる多くの方法を示している。」

 
「不当に高額な学生ビザ取得における学生の負担を止めるための善意ある方法は、大学に不必要な負担をもたらすものではなく、聡明で優秀な学生が英国で学ぶことを妨げないものであることが不可欠である。」
 
The Russell Group of Universities: A world-class student visa system to bring talent to the UK

 

【各国の学生ビザ取得費】(単位:ポンド)

英国 アメリカ カナダ フランス ドイツ オーストラリア ニュージランド 日本
費 用 348 126 90 89 67 314 150 22

The Student Visa System: Principles to reform  (各国の学生ビザ料金)
 
現代大学連合(Milliom Plus): 英国のModern Universities(1992年制定の高等教育法によって大学の地位を与えられた高等教育機関で、英国の学部学生の52%が在籍している)による組織。高等教育政策のために提言し、政策決定を支援するための研究を行い公開している。
 
millionplus
 
大学同盟(University Alliance): 英国の13の大学と、企業のリーダー等から成る組織。教育プログラムの開発、博士課程教育イニシアチブの運用等を実施している。
 

unialliance
 

英国留学生問題評議会(*UK Council for International Student Affairs:UKCISA):留学生と、留学生とともに働く人々を支援する英国の国立諮問機関。英国の全大学、高等教育機関、学生組合などで組織されている。留学生の活動に関する情報、トレーニング、ガイダンス、議論などを提供する。
 

ukcisa

 

Jo Johnson大学担当大臣:この声明が発表された7月17日では大学担当大臣だったが、9月5日に辞任。

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