2016年2月18日、英国高等教育国際機構(IU: the UK Higher Education International Unit)は『Gone International: the value of mobility』という報告書の中で、海外留学を経験した英国学生のデータを分析した結果を発表した。
報告書では、2013/14年度に英国の大学を卒業した学生について、卒業後6ヶ月の時点で、留学経験者と未経験者の間の各種の比較が示されており、特に黒人、少数民族や社会的に不利な背景を持つ学生に関する統計的事実にも触れている。
主な結果は下記のとおり。
・留学経験者は失業率が低い。(経験者5%、未経験者7%)
・社会的に不利な背景を持つ学生に関して、留学経験者は失業率が低い。(経験者5%、未経験者6.2%)
・黒人、アジア系では、留学生数は少ないものの、失業率は低い。黒人 (経験者5.4%、未経験者9.9%)、アジア系 (経験者4.4%、未経験者9.5%)
・留学経験者は平均給与が高い。(経験者£21,349、未経験者£20,519)
・留学経験者は学部課程修了時の成績が高い。
・留学経験者には進学率、あるいは就業しながら学業を続ける者が多い。
・経験者の38%は留学中に語学を専攻した。
・留学する割合は、語学学生を除くと女子学生と男子学生で同じ。(3.6%)
・留学経験者は教育や専門職、科学、技術分野の職に就く傾向が見られる。
International Unit:Gone International: the value of mobility