2016年9月15日、イングランド高等教育財政会議（HEFCE: Higher Education for Funding Council for England）は、研究助成団体、大学関係機関等が研究の指標の使用を促進するために連携すると発表した。2015年の独立レポート”The Metric Tide”において、研究の管理、評価時の指標に関し、高等教育機関、研究者、研究助成団体、政策立案者への圧力が大きくなっていることが強調された。指標は進化・普及してきたデジタル研究環境の一部をなすものであり、そこでのデータや分析がこれまで以上に重要になってきている。しかし、現行の指標はまだ実験の域を超えていないため誤解が生じたり、これを用いることの利点もあるが同時にマイナス効果をもたらしたりする可能性がある。
指標に関するフォーラムは、イングランド高等教育財政会議、英国研究会議、ウェルカム・トラスト、英国大学協会とJisc（Joint Information System Council: 情報システム合同委員会）の連携により設立され、”The Metric Tide”で設定された課題について議論する予定である。
フォーラムは、高等教育機関や英国の研究コミュニティにおいて研究の指標を用いることを支援するための活動プログラムの開発、関係機関への助言やデータインフラの改善等を行う。また、研究成果の質に関する指標をREFに活用することを検討している助成機関への助言も行う予定である。
