【ニュース・イギリス】欧州の大学長が、英国のEU離脱表明後の連携の継続を要請

2016年7月22日、欧州24ヶ国の大学長が共同声明を発表し、英国のEU離脱表明後も欧州の大学が引き続き国際協力と人的交流を続けていくことの重要性を強調した。

 

英国は国民投票の結果を受け、EUと新たな関係を築かなければならないが、欧州全土の人々のためにも、今後も欧州の大学間での共同研究や交流関係を継続していくことが求められる。

 

英国大学協会の理事長でケント大学の学長であるDame Julia Goodfellow氏は“欧州のパートナーからのこの声明は大変ありがたい。国民投票の結果がすぐにEUの研究交流プログラムへの英国の参加に影響することはないと承知してはいるものの、英国が今後もパートナーたちと連携し、革新的な研究に関わっていくことができるという長期的な保証を得ることはとても重要である。我々英国の大学としても、引き続き広く国際的な研究に関わり、優秀で最適なパートナーであり続けるようにする覚悟である。”と述べた。

 

欧州大学協会のRolf Tarrach会長は“英国は強い研究力を有しており、英国を欧州の連携の枠から外すことは英国にとってマイナスになるだけでなく、欧州全体の研究力を弱めることになる。欧州の知識共同体としてともに連携することで、大学は最良の成果を生み出し、大きな課題に取り組むことができる。”と述べた。

 

Universities UK:European university leaders call for continued collaboration after Brexit vote

地域 西欧、EU
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 国際化、研究者交流