【ニュース・イギリス】政府は2年学位課程で学生の選択肢を広げる

 
2018年11月18日、教育省(DfE:Department for Education)と大学担当大臣Sam Gyimah氏は、数十万人の生徒が大学での学びに関してこれまで以上の選択肢を手にすることになるとして、2年制の学位課程の拡大を発表した。このことで、新しい教育機関の教育界の参入と学生にとって労働市場への早期参入が促進される。
 
この発表は、高等教育進学を希望する人々、特に成人学生のために、前例のないほどの選択肢と柔軟性を産み出す、より短い大学課程(俗に短期学位取得コースといわれている)を量産するという提案に関する協議を経てのもの。
 
英国の高等教育は世界に名高く、世界の上位10位に4大学が入っており、上位100位には18大学が入っている。今回の発表内容は、選択肢の拡大、そして英国の大学で学ぶことを選ぶすべての学生のために一層の多様性を産み出すことによって、英国の世界クラスの教育制度の上に設けられるものである。そしてそれは学生により学費に見合う価値を提供するための政府活動の一部でもある。
 
短期学位取得コース設置は、ただ学生が通常の学位コースより1年早く卒業することを可能とするだけでなく、優秀な人材に1年早く手が届くことになる企業にとっても歓迎できる後押しとなる。これは、中でも注目すべきことに、認定機関が急速な卒業生の雇用のための短期学位取得コースの開発を行なっている会計学、財務管理学、法学のことであるが、それらに限られない。短期学位取得コースは、他の大多数の課程にもでも多く採用されることも期待されている。
 
短期学位取得は、通常の学位とまったく同等の質保証の基準を満たし、全く同レベルの資格を提供する。例えば、2年間の短期学位取得コースでは、30週の教育で3年かかる学位を45週の教育で2年へと濃縮することになる。
 
協議の回答の一環として、Sam Gyimah氏は、短期学位取得コースのための新しい学費にゴーサインを出した。短期学位取得コースを選んだ学生は、通常の3年制課程に比べ最低でも20%(5,500ポンド)の学費を得することになる。協議に対する回答としての新たな学費上限は、議会の承認を条件として、翌日(11月19日)に発表予定である。
 
GOV.UK:Government boosts student choice with two-year degrees

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