【ニュース・イギリス】授業料£9,250への値上げは、在学生にも適用されうる

2016年7月21日、BBCは、イギリスの大学の授業料が2017年度から年間£9,250まで値上がりし、それは在学生にも適用される可能性があることを報じた。ダラム大学等いくつかの大学は、2017~2018学事年度の授業料について、国会審議中としつつも£9,250と発表した。うち、ケント大学、ロイヤル・ハロウェイ大学は、在学生の授業料の値上げについては検討中、サリー大学は、在学生の授業料は上げないとしているものの、2017年に入学する学生からは、毎年授業料を上げる予定である。

 

政府の提案は、教育評価制度を活用して大学教育の質と授業料をリンクさせ、物価上昇率に合わせて授業料を上げられるようにするもので、現在国会審議中であるが、政府は、在学生への適用については各大学の学費規定によるという見解を示している。

 

一方、大学が年間の授業料を£9,250に上げるためには、消費者保護の観点から、9月上旬に始まる次の申請が始まる前にその額を公表しておく必要があるが、正式には議会に認められるまで£9,000を超える額の設定は許されないというジレンマに陥っている。

 

なお、現在の物価上昇率に合わせた年間2.8%の値上げが行われると、数年で授業料は£10,000を超える可能性がある。また、物価上昇率と相関させると、上限なしに引き上げられることになると警告する議員もいる。                            

 

BBC News:University tuition fees rise to £9,250 for current students

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