【ニュース・イギリス】学生局(OfS)、質の低い授業を申告するよう学生に奨励(1)

 
2020年12月3日、University Business は、学生局(OfS)が今年3月のイングランドの最初のロックダウン以来、質の悪い授業に関する申告件数が
およそ30件しかなかった
ことを受け、イングランドの学生と学生組合に積極的に申告するように促すことを考えていると報道した。

 
12月2日、記者団へのブリーフィングでOfSの最高責任者であるNicola Dandridge氏は、規制当局が、コロナ禍の間どのように授業と学習の質を
積極的に監視するかについて説明した。

 
Dandridge 氏は、退任するOfSの議長のMichael Barber卿が中心となってとりまとめられるデジタル授業と学習のレビューの詳細を含む、2021年
のプログラムを計画している規制当局の年次レビューの発表に先立ち述べた。

 
今年3月以来、OfSが受理した質の悪い授業に関する少ない申告件数は、56%が適切なオンライン課程の教材を利用できない、または34%が授業の
質に満足していないという、OfSが学生を対象に行った調査の結果とは対照的であった。

 
Dandridge 氏は、ここ数ヵ月間、規制当局であるOfSは、積極的にオンラインで授業を行っている大学を監視していると再三にわたり述べ、
国会議員の心配を和らげている。10月にOfSは、提供されている授業の質についての懸念を表明した学生、親等からの申告を受け取った大学を
監視していると発表している。

 
OfS は University Business に、今年3月以来、学生、親、職員そして関係者から、大学財政や入学のオファーのやり方などの規制が適用される
すべての領域を含むおよそ300件の申告を受けたが、質の悪い授業と学習に関するものはおよそ10%に過ぎなかったと述べた。

 
このような学生からの関与の欠如によって拍車がかかり、Dandridge 氏は、記者団に対し、「いかに学生が我々に授業と支援の質についての懸念
を表明できるようにするかについて、規制当局であるOfSは学生と学生組合と協力してこれを著しく向上させる。これを非常に有意義な対話にする
ために、これからの数ヵ月間、学生と学生組合に奨励したい。学生または学生組合が、大学やカレッジが適切な授業と学習を行っていないという
証拠を示している場合、我々は調査を行う。これは我々が特定の問題に対応する為に手助けするだけではなく、我々に、我々の規制を満たすこと
ができる個々の大学のより広い範囲の情報を与えることになる。」と述べた。
 


University Business: OfS seeks to encourage students to report poor quality teaching


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 学生の多様性
その他 その他