【ニュース・イギリス】学生局(OfS)、質の低い授業を申告するよう学生に奨励(2)

 
OfS は個々の苦情に対処することはできないが、大学が質の良い授業を行っていないのであれば、それは登録義務違反であり、OfS の調査を発動させる
可能性がある。Dandridge 氏は、「留学生、大学院生そして障害を持つ学生へオンラインでの学習の影響について特に懸念している。」と述べた。

 
また、多くの大学が、コロナ禍でありながら質の良い授業を提供することに成功していることに言及するとともに、学生組合の代表から大学全体を
デジタル化したことを祝福した書簡を受け取った University College London の副総長を称賛した。

 
OfS の年次レビューは、Michael 卿によりとりまとめられやがて公開されるオンライン授業のレビューの詳細も記載しており、来年早々に発表される
ことになっている。当該レビューでは、規模を拡大した質の高いデジタル設備、デジタル貧困、コロナ禍が始まって以降の遠隔授業の役割等を検討
している。「我々がこの変化からいかに教訓を学ぶかを詳しく説くとともに、デジタル設備が、質の高い授業と学習に対し無数の方法で重要な貢献者
となることを保証する。」とMichael 卿は述べた。

 
また、「職員と学生はすでにオンライン動作の効率性の恩恵を受けている。」と述べ、職員の仕事量の懸念を軽視し、「どのイノベーションにも、
第一フェーズには、職員が従来の仕事と新たな仕事の両方を行うことによる仕事量の増加がある。しかし中長期的に見れば、オンライン授業は余分な
仕事の原因となる理由はない。」
とMichael 卿は述べた。

 
OfS の年次レビューは、規制当局であるOfSが2021年に主に関心を持っている3つの分野(成人学生の減少、デジタル貧困そして基準の向上)も
特定している。

 
「基準の向上」は、現在進行中のOfS のレビューの対象であり、いわゆる低い質の学位を取り締まるもので、これは政府の公約となっている。
OfS はすべての登録機関の学生の成果についてより挑戦的な基準を設定しようとしている。

 
一連の提案される方策を概説する諮問文書は、入学手続き、課程の内容、授業、学習資源、学術支援、学生の成果、資格の基準そしてキャリアの
向上のための“質と基準の新たな定義”を提案する。

 


University Business: OfS seeks to encourage students to report poor quality teaching


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 学生の多様性
その他 その他