【ニュース・イギリス】学生局、オンライン授業の質を積極的に監視

 
 2020年10月9日、UBは、学生局(OfS)が、コロナ禍における大学の教育水準の保護に関する下院議員からの質問の中で、オンライン授業を
行っている大学を積極的に監視することを学生に約束したと報道した。

 
 高等教育規制当局であるOfSは学生、その保護者などから教育の質に関する懸念の問い合わせがあった場合、当該個々の大学に対して直接
フォローアップすると述べた。

 
 また、OfSはイングランド公衆衛生サービス(PHE)の規制(※)において、第3段階の規制下となった大学とは直接提携しており教育の質を
維持することを保証すると述べた。

 
 UBによると、リバプール、マンチェスター、ニューカッスル及びシェフィールドの大学は第3段階の規制下で活動しているが、まだどの大学も
最高段階である第4段階にはなっていない。

 
 OfSは、教育の質の確保について積極的にフォローアップを行い、重大な懸念があるところについては、例えば証拠を集めたり、専門家に実地調査
やレビューの権限を委任するなど、さらなる調査を実施するかもしれないと述べた。

 
 OfSは、現在積極的に調査を行っているところはないが、ローカルロックダウンに関して少数の機関と対話を実施していると述べた。

 
 OfSの明言された行動の2つ-中退率のデータを監視すること及びコースや資格付与ができないとき大学に報告を求めること-は、すでに当該
規制当局によって確立された監視手続きの一部となっている。

 
 さらにMichelle Donelan大学担当大臣は、2020/21学年度において大学に2億5,600万ポンドを支援することを堅く約束している。
 

教育省(DfE)は、9月10日にローカルロックダウンの影響を受ける大学に対する4段階の規制手法を設定した。PHEとともに作られた
 そのガイダンスによると、その段階は以下の通りである。
 

 第1段階:オンライン授業と対面授業を組み合わせた学習の実施
 第2段階:可能な限りオンライン授業の数を増加
 第3段階:対面授業は重要なコースのみで実施し、オンライン授業を増加
 第4段階:最終手段として大部分をオンライン授業で実施
 

なお、段階の決定は地域の公衆衛生の責任者と影響を受ける大学が協力して行う。
 


University Business: Office for Students ‘actively monitoring’ quality of online teaching

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 質の保証、教育