2016年8月1日、BBCは、低所得家庭の学生への生活維持奨学金が廃止されたと報じた。これまで年収£25,000以下の低所得家庭の学生には、生活維持奨学金として年間£3,387が支給されていたが、今後は学生ローンを組むことになる。
これは昨年11月の政府の歳出計画案で示されていたものである。
英国学生連合(NUS:National Union of Students)総裁のSorana Vieru氏は“大変不名誉な変更であり、貧しい家庭の学生は裕福な家庭の学生より多くのローンを組まなければならない。これは、貧困層の学生に高等教育への進学をあきらめさせかねない”と述べた。
今回の制度改正は、学位を持っていれば収入も高くなるという政治家の主張が発端であったが、学生ローンの返済があれば、どのような職業についても高等教育卒業のメリットは帳消しになる。政府も今後は雇用や給与の向上に向け、後押しをしていくと述べている。
BBC News:Student grants replaced by loans