【ニュース・イギリス】学生の学費に対する意識調査結果

 
2018年3月14日、学生局(OfS:Office for Students)は、「学費の価値:学生の意識調査」の結果を発表した。この報告書は、学生組合と調査会社trendenceとのコンソーシアムが作成しており、6,000人以上の学生や最近の卒業生への調査結果を明らかにしている。
 
報告書での主な判明点:

  • 38%の学生は自分の大学が学費に見合った価値を提供してくれていると答えており、一方で54%の学生が高等教育に費やしたすべての投資が価値に見合うものであったとしている。
  • 学生にとっては、教育の質、公平な評価、有益なフィードバックや学習のための資源が、最も学費の価値を明示するものとなっている。
  • 学生は、学費の使途の詳細についての透明性や、住居費やその他の課程関連の費用など、学費以外にどういった追加費用を負担することになるのかを知ることを求めている。

 

OfSの最高責任者Nicola Dandridge氏のコメント(抜粋)
 
学生組合のコンソーシアムによるこの重要な調査結果は、大半の学生が学費の価値を考える時に何が影響するかについて一層理解するために役立つ。自分も、全国の大学やカレッジで学生に会ってきたことにより、学費の価値という表現に別々の学生が別々の理解をするだろうということを分かっていたが、この報告書はまさにそれが問題であると示している。
 
高等教育機関はこの報告書で判明した事柄を注意深く考慮し、学費や大学へ行くことの費用についての透明性や明確性をどうやって高めるかについて検討すべきである。また最も大事なこととして、人生やキャリアを豊かにできるような充実した経験を全ての学生が得られることを、どうすれば保証できるか検討すべきである。

 
OfS:New research shines spotlight on student perceptions of value for money
 

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