【ニュース・イギリス】大学院の研究への参加とアクセスを改善するための新たな資金制度

 
 2020年10月22日、リサーチ・イングランド(RE)OfS学生局は、黒人、アジア人そして少数民族の学生の大学院の教育研究(PGR)への
アクセスと参加を改善するため、800万ポンドの競争的資金を立ち上げたことを発表した。

 
 これらの学生はPGRでは少数しか存在せず、同日公表されたOfSの新たなデータによると、近年ほとんど変化がない。

 
レベルの高い大学における黒人、アジア人、少数民族の学生の大学院の教育研究の参加は依然として低く、2017/2018学事年度に17.1%
だった当該学生の割合は、2010/2011学事年度と比べてたった1.4%しか増えていない。

 
 DfSの報告書は、学部レベルでの多くの障壁や平等のギャップが、黒人、アジア人そして少数民族の学生のPGRへの進学に対して悪影響を
与え続けていることを示唆している。

 
 例えば、OfSのデータでは、2017/2018学事年度に1st及び2:1(※)を取得した白人と黒人の学生の割合の差は22.1%である一方で、
同年度PGRに進学した黒人の学生の割合はたった4.7%であった。

 
 REとOfSは、PGRの学生のライフサイクルすべてにおいて、これらのグループのアクセスと参加を改善するため、600万ポンドと200万ポンド
をそれぞれのプロジェクトに投資している。

 
※英国の学士号分類システムによる分類。 1stは最も優秀であり、2:1はその次のアッパーセカンドクラスに分類される。
  一般的には以降、2:2、3rd、Passの4つに分類される。


UKRI: Research England

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
その他 その他