【ニュース・アメリカ】大学生の51%、大学の課題・試験の完成のためのAIツール使用は不正行為・盗用と認識

 
大学進学希望者に大学ランキングを含む高等教育関連情報やオンラインツールを提供するベストカレッジズ(BestColleges)社は、大学生・大学院生1,000人を対象に実施した、大学の課題に取り組む際の人工知能(AI)ツールの使用に関する調査結果を発表した。

 
これによると、「ChatGPT」もしくは類似したAIツールを大学の課題や試験を完成させるために使用することに関し、回答者の51%は「不正行為もしくは盗用である」との認識に同意したのに対し、20%は反対した。また、全体の43%は「ChatGPT」のようなAIツールを使用したことがあると回答したが、使用したことがあると回答した学生の50%は、課題や試験を完成させるためにこれらのツールを使用したことがあるとしており、この割合は回答者全体の約22%に相当する。その他の主な結果は以下の通り。

 

  • 全体の57%は、大学の課題・試験を完成させるためにAIツールを使用するつもりはないと回答。一方、32%はAIツールを使用すると回答。
  • AIツールを大学の課題に使用すると回答した学生の50%は、ツールを使用するのは一部のみで大半は自力で完成と回答。一方、30%は課題の大半にAIツールを使用するとし、17%はAIを使用して課題を完成させて修正も加えないと回答。
  • 所属大学におけるAIツールの教室での使用禁止を認識していると回答した学生は全体の31%である一方、大半の学生は、大学から本件に関する提示はないと回答。また、54%は、教員はAIツールの使用について議論を交わすことをしないと回答。
  • 回答者の60%は、大学も教員もAIの倫理的且つ責任ある使用方法について具体的な話をしないとした一方、25%は、AIの倫理的且つ責任ある使用について具体的に提示したと回答。
  • 学生の61%は、大学でのAIツールの使用はニューノーマルになると回答。

 
3月21日


BestColleges: Half of College Students Say Using AI on Schoolwork Is Cheating or Plagiarism


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究公正性