【ニュース・イギリス】EU研究開発資金の最新の申請で英国がさらに成功を果たす

 
2023年2月1日、ラッセルグループが伝えたところによると、英国を拠点とする研究者は、欧州研究会議(European Research Council: ERC)の資金申請者の中で最も成功したグループの一つで、2023年1月31日に発表された最新の資金提供申請の応募でERCのConsolidator Grantsのプログラムから45件の助成金を獲得した。英国研究者の素晴らしい功績は、この分野の強み、そして、英国がホライズン・ヨーロッパをはじめとするEUのプログラムへの完全な参加を強調していることを示している。

 
この発表は、北アイルランドの議定書をめぐり、英国のホライズン・ヨーロッパへの参加が妨げられている状況で、英国とEUの停滞を解消するための進展が報告された中で行われた。ラッセルグループは、新しい突破口の可能性が感じられるニュースであると歓迎し、できるだけ早く英国が参加することを望んでいる。

 
英国を拠点とする申請者は、最近さらに3か月延長されたUKリサーチ・イノベーション(UK Research and Innovation: UKRI)の保証の対象となる。EU諸国で最も助成金獲得の多い国はドイツ(62件)で、フランス(41件)、スペイン(24件)と続く。

 
ラッセルグループの最高責任者であるTim Bradshaw氏のコメント:

 
「最新のERCの応募では、英国を拠点とするプロジェクトが最も成功した申請の一つとなっている。また、これらの件数は、我が国の研究開発部門の強みと、ホライズン・ヨーロッパ、Copernicus、Euratomの一部であり、全てのグループに英国の参加の利益を強調するだけでなく、我々が完全に参加することについて真剣であることを示している。」

 
「英国政府の保証期間を3か月延長した決定は、参加への門戸を開いたままとした。北アイルランド議定書に関する突破策のニュースも心強く、英国とEUの両側の政治家が延長と合意の可能性を利用して、合意につながることを願う。」

 
「ヨーロッパや世界の友人たちと協力し、人々やアイディアを導くことを支援することは、現在直面する問題の解決を見出す助けとなるであろう。ホライズン・ヨーロッパによって得られる成果は、各国それぞれで行った場合より大きいもので、英国の参加は誰にとっても益のあるものであろう。」


ラッセルグループ: More UK success in latest round of EU R&D grants


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