【ニュース・イギリス】英国政府、ホライズン・ヨーロッパの財政的な安全網を延長

 
2022年12月19日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(Department for Business, Energy and Industrial Strategy: BEIS)はホライズン・ヨーロッパへの申請者保護のため、ホライズン・ヨーロッパ保証制度の延長を発表した。

  • 政府は英国の研究者、企業、イノベーターへの資金保護のため、ホライズン・ヨーロッパの保証制度を延長した。
  • 政府は引き続きEUのプログラム参加のため努力をしているが、期限が迫ってきている。
  • 政府は、現在進行している不確実な期間に英国の研究や開発部門を支援し、英国研究のための強い国際的な提携機会を確実にすることが優先である。

 
政府は、2021年11月に始まった英国のホライズン・ヨーロッパへの申請者に提供される支援の期間延長を発表した。この延長により、英国でホライズン・ヨーロッパの助成金獲得者に対して資金の支援が保証され、研究やイノベーションなどの重要な研究が継続できるように支援する。

 
この保証は、2023年3月31日以前に終了するホライズン・ヨーロッパのすべての応募に対し補填される予定である。ホライズン・ヨーロッパの資金獲得者は、有効期間中に英国のホスト機関で全額を受け取ることになる。資金獲得した者は資金を受け取るために英国から離れる必要はなく、将来の共同研究に対しても安心することができ、ホライズン・ヨーロッパへの参加不参加に関わらず英国の研究者を支援する。

 
この発表は、先週Freeman科学担当大臣が日本を訪れ、英国国際科学パートナーシップ基金(UK International Science Partnerships Fund)の発足式の演説で英国の国際研究への取組と英国の科学超大国の使命を語った。Freeman 担当大臣は、気候変動、持続可能な農業開発、バイオセキュリティー、伝染病蔓延の予防など、差し迫った世界の問題に取り組むことによって長期的な世界の安全保障と持続可能性のため英国の科学をよりよくするという野心の概要を語った。

 
政府は引き続きEUのプログラムへの参加に向けて交渉していくが、期限が迫ってきている。政府の優先課題はこの不確実な時に英国の研究開発部門を支援し、英国の研究のため強い国際的な共同研究の機会を保証することである。

 
今年の初頭に政府はEUのプログラムに参加ができなかった場合に行われる経過措置の詳細を発表した。更なる詳細は近々に発表される予定である。この発表において経過措置は現在の保証が終了した時点から始まることが分かっており、資金提供が滞ることなく、助成金獲得をしたものが支援されることもない。

 
本年初め、政府はEUプログラムへの参加が難しくなった場合に実施される経過措置の詳細を設定しました。この計画の詳細は、まもなく発表される予定である。この発表では、経過措置は現行の保証が終了した時点から開始されることが確認されており、資金ギャップが生じることなく、対象となる成功した申請者が支援されないことはないであろう。

 


ビジネス・エネルギー・産業戦略省(Department for Business, Energy and Industrial Strategy: BEIS):
Government extends Horizon Europe financial safety net


地域 西欧、EU
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