【ニュース・イギリス】英国:留学大学院生の満足度上昇

 
2022年11月24日、Pie NewsはAdvance HEが英国の高等教育界では大規模な調査である大学院研究経験調査(Postgraduate Research Experience Survey: PRS)で、2022年の結果を発表したことを伝えた。その調査結果では、非英国人学生の満足度は82%と上昇しており、大学院生の全体的な満足度を高めている。全体的な満足度は79%から80%とわずかに上昇し過去3年間の低下傾向を食い止めている。一方で英国在住の大学院研究学生の満足度はわずかに低下し、79%でCovid-19の流行時と同水準であることが分かった。

 

 
全ての国内外からの大学院研究生の満足度の増加はたったの1%ポイントであるが、「意識の強さの増加という励みになる内容もあった。」とAdvance HEの情報分析・調査部長であるJonathan Neves氏が語った。「2022年の大学院研究生は2021年と比べると、満足していることがわかる。全国満足度調査(National Students Survey : NSS)によると、学部生はまだ満足度の回復が見られないので、今回の結果は大変良いものである。」と答えた。調査報告書によると、過去2年間の調査内容と比較して多くの分野で改善が見られており、Covid-19の流行からの回復を示している。

 

 
「サービスや施設の利用に関して大きな改善があり、大学院研究生は、ニーズにこたえてくれた教育機関の対応と発展に対して度々称賛している。」と報告書に明記されている。Covid-19の流行時のサポートは特にコミュニケーションの質の高さが評価されており、学力、資料の利用、健康やメンタルの必要性に関する全体的な支援に関して高い評価をしている。

 
しかし、報告書では障害があると申請している大学院研究生の満足度は大変低く、低下していることがわかった。さらには、ほとんどの場合で、障害を持つ大学院研究生の満足度は健常者の大学院研究生より10%以上低い。今年の報告書では、62の高等教育機関から14,000人の大学院研究学生がPRSの調査に参加し、大学院研究学生の学習機会や指導、研究環境のフィードバックをしてもらい、経験向上のための活動機会を提供している。
 


Advance HE: Postgraduate Research Experience Survey 2022

Pie News:UK: int’l PGR students report rise in satisfaction

Photo:Advance HE


地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 質の保証
統計、データ 統計・データ