2022年10月13日、University BusinessはUniversity of Bath の新しいスーパーコンピュータ「Nimbus」について、「研究やイノベーションのためにほぼ無限の計算能力の可能性を解き放つ。」と伝えた。
University of Bathは、高性能コンピューティング(high-performance computing: HPC)全体をクラウドに移行する英国の大学となったことを発表した。
「Nimbus」という新しいスーパーコンピュータは、重要な人工知能の能力を持ち、「研究やイノベーションのためにほぼ無限の計算能力の可能性を解き放つ。」と、同大学は述べている。
University of Bathの研究者は、Microsoft Azureのクラウド上にあるNimbusに対して、数えきれないほどテストを行い、新しいシステムはこれまで3年かかった作業が3か月で完了することができると算出した。
大学の学者は、科学的な発見過程を加速することにより、すでに救命医療機器、バッテリーの新素材、機械学習アルゴリズムの最適化などの高度な研究が可能となったと述べている。
「我々の新しいNimbus研究コンピュータのインフラは、イノベーションにおける多くの新しい可能性を開き、我々の研究能力に対する大きな前進となった。」と同大学の学長であるIan White 教授が述べた。
「強大な計算力へのアクセスは、我々の意欲的な研究目的を達成することや、エネルギー、交通、公衆衛生、持続可能な生活の分野など、社会の抱える課題に取り組むための我々の重要な武器ともなる。」と加えた。
Nimbusは、University of Bath の研究者およびPhD学生が利用可能で、クラウド研究コンピュータ環境の新しいポートフォリオの中心の柱である。
新しいスーパーコンピュータの他に、クラウド上のHPC教育クラスターとクラウドでは操作ができないソフトウエアアプリケーションが動作する小規模のオンサイトHTC(高性能な処理能力クラスター)などもある。
研究の最適化を図るだけでなく、Nimbusはコンピュータサイエンスや数学を含むいくつかのコースを完全にクラウドに移行することができ、学生のプログラミング能力を磨き、社会に出た後に遭遇すると予想されるクラウドHPC環境に対する認識を深めることにも役立つ。
同大学のクラウドコンピューティングの完全なクラウドへの移行は、Alan Turing 研究所によるデジタル研究のインフラの見直しの中で、英国内の人工知能をサポートするほとんどのコンピュータは「最大容量で稼働しているか、設備不足、制限されている、もしくはこの3つの組み合わせ」であると警告されている。
University Business:Baths move to full cloud supercomputing a uk first
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