【ニュース・イギリス】学生局:学生の成果の対する新たな基準値の設定

 
2022年9月30日、学生局(OfS)は来週から高等教育の学部で在籍し、卒業、さらに研究を続けたりもしくは専門的な仕事を見つけた割合について、新たな基準値を設定することを発表した。

 
この基準値を下回る大学やカレッジは、OfS によるその理由に係る調査を受ける可能性がある。その調査の結果、その成果が機関によって十分に説明ができない場合は、OfS は介入し、登録条件違反として制裁を課する権限を行使する。

 
この基準値は学生本人、学生代表者、大学、カレッジからの見解も考慮し、広範な協議過程を経て設定された。

 
成果の違いを考慮し、また履修形態やレベルに応じて、フルタイムかパートタイムか、また学部生か大学院生において異なる基準値を設定している。OfS は、成果が良くなかった学部を特定し、対応できるようにそれぞれの科目の成果も考慮することを検討している。

 
フルタイムとして学位を目指す学部生の基準値は以下の通り:

  • 80%の学生が学業の継続。
  • 75%の学生がコースを修了。
  • 60%の学生が卒業後15か月以内に勉強を継続しているか、仕事についているか、またはその他の良い結果をもっているか。

OfS の最高責任者である Susan Lapworth 氏のコメント:

 
「多くの大学やカレッジは、学生に素晴らしい成果をもたらしており、新しい基準値は決して問題のあるものではない。しかし、特に、恵まれない環境出身者の多くの学生は、人生のチャンスがあるにも関わらず、あまり成果の出ない学部に進学させられている。我々は成果が乏しく、大学やカレッジがその理由の説明ができない場合、介入することができるようになった。」

 
「我々は、学生が様々な理由から高等教育に進学することを認識している。多くはキャリアの可能性を高めることを焦点としており、専門職につく学生が少ないコースに対処することは正しいことである。我々の新しい取組は、例えば、継続教育や卒業生が起業やポートフォリオを築くためなどの良い結果にも目を向けている。」

 
「イングランドの高等教育機関に所属している学生の殆どは、基準値を超える成果を上げており、しばしばそれ以上である。そのようなコースは、卒業後も成功を収めることができる下地ができている。しかし、本日の決定は、大学やカレッジで懸念されるようなコースの改善のために信用できる行動を取るため、明確なやる気を与えるものである。」


学生局(OfS): ofs sets new expectations for student outcomes


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