【ニュース・イギリス】英国の大学は新興国からの留学生人口を期待するべき

 
2022年10月12日、University Businessは最新の英国の留学生に関して伝えた。中国やインドは、依然として留学生数では優勢市場であるが、ナイジェリア、パキスタン、米国からの留学生数の成長が強くなっている。

 
カナダの教育テクノロジー企業であるApplyBoard社の新しい報告書によると、新興国からの英国への留学生人口が顕著に影響しているという。

 
高等教育統計局(Higher Education Statistics Agency: HESA)の調査によれば、2016/17学事年度から2020/21学事年度までの間で海外から英国に訪れる留学生の数は3分の1(34%)以上増加しており、英国が留学先として望ましいことを示している。

 
実際には、英国で学ぶ中国からの留学生の割合が長い間最も高かった。しかし、最近の政府のデータでは、2022年6月までのスポンサーのある学生ビザ取得の出身国として、インドが中国を抜いて第1位であることが明らかになった。

 
ApplyBoardの共同創立者であり、最高マーケティング責任者であるMeti Basiri氏は「英国の留学生事情に最も大きな影響を与えている国に関して変化があることは、とても興味深いことである。しかし、中国とインドは世界でも人口が最も多い国でもあり、常に留学生市場に大きな影響を与えること考慮しなくてはならない。英国の教育機関が、1または2つの国からの留学生に依存しないことが重要である。我々の新しい報告書のデータは、新興市場に関して大変良い状況であることを表している。」

 
英国の留学生人口に大きな影響を与える新興市場は他にもある。

 
2022年6月までにスポンサー付きのビザを取得したパキスタン国籍の留学生の数は、2019年度と比べて337%増加した。つまり、スポンサー付きのビザ取得では、英国の第4位の市場である。2019年では4,900人の留学生から、2022年6月末までにおよそ23,500人まで増加している。

 
同様の傾向がナイジェリアの留学生でも見られ、2019年では8,400人であったが、2022年6月末までに65,900人以上と686%の伸びを見せた。

 
2022年6月末までにスポンサー付き学生ビザを付与された非EUの国籍を持つ上位5位の国:

  1. インド
  2. 中国
  3. ナイジェリア
  4. パキスタン
  5. 米国

 
2022年6月末までにスポンサー付き学生ビザを付与されたEUの国籍を持つ上位5位の国:

  1. フランス
  2. ドイツ
  3. スペイン
  4. イタリア
  5. ギリシャ

 
「英国の国際教育機関において、このような多様性が将来の保証に関して不可欠であるので、これらの国々の成長を見るのは励みになる」とMeti氏は付け加えた。

 
新しい調査はApplyBoardの留学斡旋パートナーの間で実施され、その結果の中では、ほぼ全員(92%)が英国は留学生を歓迎しており最もオープンであると回答している。さらに、どの国が留学生にとって安全で安定した国であるかという質問に対しては、カナダ(98%)、オーストラリア(90%)そして英国(87%)と続いている。

 
その他にも4分の3以上(77%)は、英国がCovid-19流行に関して対処した方法により、英国がより魅力的な渡航先となったと回答している。

 
海外留学を考えている人にとって、何を重視しているかについて、ApplyBoardの留学斡旋パートナーは、卒業後の就労機会が渡航先を決定する一番の決め手であると考えている。

 
留学先決定のもっとも重要な3つの要素

  1. 卒業後の就労機会(90%)
  2. 留学費用(90%)
  3. ビザ所得までの期間/承認率(86%)

 
「世界各地から集まって構成されている大学生集団は、教室において新しい見解をもたらし、より優れた学習環境を作り出すことになる。また、世界中から優秀で質の高い人材を魅了することにもなる。それは、英国経済や労働市場のサポートにもなる。」とMeti氏は付け加えた。


Apply Bord:
How Can Diversify the UK’s International Student Community Future Proof learning for All?

University Business:
12OCT UK universities should expect growth from emerging student populations(PDF)


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
国際交流 国際化、学生交流