【ニュース・イギリス】英国の優れた研究大学

 
2022年8月17日、Research Professional News は、英国の公的資金提供機関の研究卓越性を7年ごとに評価する 研究評価制度(REF)において、今年発表された REF2021 の結果を基に研究量の高い順位表を制作した。 

 
この分析は、REF に提出した研究者の人数、全ての提出物の中で世界のトップレベルもしくは国際的に卓越と評価された割合を考慮した評価に基づいている。この分析で University of Oxford が上位に位置し、前回の2014年の分析での首位を保持した。

 
10位内は全てほとんど同様で、King’s College London と Imperial College London がそれぞれ6位と7位の入れ替わっているだけであり、UCL、Cambridge、Edinburgh、 Manchester、Nottingham、Bristol、Leeds が10位内に入った。

 

 
Research Professional News は REF の結果をもとに異なる分野の順位を出してみた。

 
臨床医学

英国の大規模な研究大学の多くは医学部があるため、臨床医学のランキングは全体の順位とあまり変わっていない。

 
Oxford がトップで、それに Imperial College London、Cambridge 、UCL と続く。全体のランキングではさらに下にランキングされた大学で、臨床医学でトップ10位入りした大学は Birmingham、Queen Mary University of London、Glasgow であった。

 
医療系、歯科、看護、薬学

King’s College London は首位となった。Queen’s University Belfast、Sheffield、Manchester が続き、全体の順位で下位にいた大学がランキングを上げており、Ulster、Surrey、Northumbria がその分野での研究力の強さを示している。

 
工学

Imperial College London が首位で、Cambridge が続いている。Manchester、Southampton が続いており、総合評価で上位にいた Oxford と UCL を打ち負かしている。かなり小規模となる Cranfield は、総合評価では59位であったにも関わらず、10位になんとか潜り込んだ。

 
コンピュータ・サイエンス、情報科学

Edinburgh が首位で、その他総合ランキングで馴染みの大学である UCL、Cambridge、 Oxford と続いている。

 
法律学

Oxford、Cambridge、Edinburgh が上位3位を占めて総合順位と変わりない。University of Essex は総合評価では36位であったにも関わらず、4位にランキングしている。Queen Mary University も良い評価で、ロンドンのライバルである UCL、King’s College を抑えて5位となっている。

 
ビジネス・経営学

この分野の順位は総合評価とは全く違っている。Lancaster が首位、Manchester、Warwick、Cardiff と続く。総合評価では下位にいた大学でも高評価を受けていのが City、University of London、London Business School である。

 
英語・英文学

Oxford、Cambridge が上位で Birmingham が3位につけた。Birmingham 以外で総合評価で10位以内に入れなかった Exeter、Cardiff、Glasgow、Newcastle なども高評価を得た。

 
アート・デザイン- 歴史、実践、理論

University of the Arts London が首位となり、Manchester Metropolitan University、 Royal College of Art がそれぞれ2、3位となった。ラッセルグループの大学として Edinburgh と Leeds の2大学がランキングしている。Falmouth University は総合順位が111位であったが、この分野では10位に食い込んだ。

 


Research Professional News:Top UK universities for excellence in research


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