【ニュース・イギリス】英国の大学の卒業生は、2時間ごとに新たなビジネスを生み出している

 
2020年8月28日、英国大学協会(UUK)は、大学の卒業生が毎年4,000件の新たなビジネスを立ち上げ、毎年数万件もの雇用をもたらしていると発表した。

 
高等教育統計局(HESA)の最新の統計によると、2015年から2019年の間の大学の卒業生によって開始されたスピンオフや新規に立ち上げられた会社の数は過去最高レベルであった。

 
英国の大学では、過去5年間で、平均して2時間ごとに1つの会社が立ち上げられた。およそ30,000人が2018/19年に大学の卒業生によって立ち上げられた活発な会社に雇用され、2014/15年から30%以上上昇している。また2018/19年に卒業生によって立ち上げられた会社が生み出した収入は10億ポンド以上であり、前年と比べ4分の1以上、5年前と比べほぼ2倍の増加となっている。

 
大学の卒業生のビジネスはまた、2014/15年以降、2018/19年のおよそ3億5,000万ポンドを含む11億ポンド以上の外部投資を受け取っており、出資者にとって魅力的な提案であり続けている。

 
全国大学卒業生の日(7月30日(木))に、大学はビジネスと立ち上げた学生を含む今年の学生の業績を示した。大学の卒業生によって始められた新たなビジネスの例は以下の通りである。

  • Livia’s-深刻な食物アレルギーの診断を受けた後、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン の学生である Olivia Wollenburg 氏によって立ち上げられた同社は、全国のスーパーマーケットで手に入れられる天然材料、菜食主義、グルテンや乳成分不使用のおやつを提供する。同社は現在15人を雇用し、年間売上高は100万ポンド以上である。

     

  • Chefiesta-Chukwudi Ononye 氏は、アストン大学の「Apollo Programme」に参加して2018年にビジネスを開始した。同社はコロナ禍の最中に、最前線に立つ 国民医療サービス(NHS) のチームに無料の食事を提供している。

     

  • Beryl-Emily Brooke 氏は、ブライトン大学 で、「Product Design with Professional Experience」を学び、在学中に Laserlight を発売した。その革新的な装置は、道路の使用者に自転車を運転する人の存在を知らせ注意するよう促すために、自転車を運転する人の前方の道路に自転車のマークを投影する。なお、当該装置はロンドンの自転車レンタルスキームである「Santander Cycles」で利用されている。また当該装置は50カ国で発売されており、Covid-19 や公共交通機関の代替手段を探している人々によって、当該ビジネスに対する関心の高まっており、年間100万ポンド以上の売り上げを生み出している。Emily 氏は、今年の女王誕生記念叙勲において MBE(Member of the Order of the British Empire)を授与された。
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  • Fat Panda-ハダースフィールド大学の卒業生の Nic Flatt 氏、Stacey Powers 氏及び Sam Craggs 氏が、プロモーション映像、アニメーション制作及び静止画像の制作の依頼を受けたあと、クリエイティブマルチメディア制作会社を設立した。会社の利益の一部は、地元の慈善団体を支援するために再投資され、可能な限りいつでも、創造的な学生や卒業生の取組の手助けするために彼らを雇用し、実際の経験を提供し、雇用され得る能力スキルを向上させる。
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  • Drink Baotic-アフリカのスーパーフルーツの会社は、アフリカの地域開発を支援するために、グラスゴー・カレドニアン大学の卒業生の Isatou Njai 氏とパートナーである Paul Blackler 氏によって設立された。同社は、「Great British Entrepreneur Awards」や「Scottish SME Awards」を含む賞を受賞、ノミネートされている。
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  • The Blair Academy-イースト・ロンドン大学でダンスを学んだ Charlie Blair は、社会的に孤立した人々が孤独を乗り越える手助けをするとともに彼らの福祉を改善するため、ヒップホップダンス会社を設立した。

 
コロナ禍の結果として生じる労働市場の変化にも関わらず、景気後退の最中、多くの有名なブランドが業務を開始している。フードデリバリーサービスやオンラインショッピングサービスのようなビジネスは、現在の状況において成功しており、起業融資は次世代の実業家が利用できる。

 
大学は、大学企業ゾーン(UEZ’s)の構築を通じて、地元の経済の成長を促進するため地元のビジネスと連携しているとともに雇用の創出の手助けをしている。

 


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