2020年5月7日、UK リサーチ・イノベーション(UKRI)は、コロナウイルスに対する世界的な取組を支援するため、世界中の資金配分機関等と共に、コロナウイルスの感染拡大に関する研究データ・成果を迅速かつ広範囲に渡り共有することに最大限の努力を投じると発表した。
UK リサーチ・イノベーション(UKRI)は、コロナウイルスに関する研究成果を広く利用可能にするため、英国最大の医療慈善団体 ウェルカム・トラストや ビル & メリンダ・ゲイツ財団 などの世界中の資金配分機関及び出版社を含む160以上の組織が関与する声明に署名した。
当該声明には、以下の点を保証し、共に取り組むために署名者への責務が含まれている。
- コロナウイルスの大流行に関するすべてのピア・レビューされた研究成果物は、少なくとも大流行期間中、早急にオープンアクセスもしくは自由に手に入れられるようにする。
- コロナウイルスの大流行に関する研究成果は、基礎データの利用可能性に関する明確な文書とともに、学術雑誌の出版前に査読前論文を収録するサーバーを介して、もしくはピア・レビューの前に論文を公にアクセス可能とするプラットフォームを介して入手可能にする。
- 研究者は、できる限り迅速かつ広範囲に渡り、データを収集するために使われた手順及び基準とともに、コロナウイルスの大流行に関する暫定的・最終的な研究データを公衆衛生・研究者コミュニティ及び WHO を含めて共有する。
- 著者は、投稿前に共有されたデータもしくは査読前論文が、これらの学術雑誌において出版を先取りすることがないよう明確にする。
UK リサーチ・イノベーション(UKRI)により資金配分された研究は、当該声明を順守し、できる限り早く研究データ及び研究成果を共有することが求められる。
UK リサーチ・イノベーション(UKRI): UKRI signs statement on sharing of COVID-19 data and research findings
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