【ニュース・イギリス】ホライズン・ヨーロッパの申請者に対して政府は財政保証を提供

 
2021年11月29日、ビジネス、エネルギー、産業戦略省(BEIS)は ホライズン・ヨーロッパの参加への遅延が続く中、ホライズン・ヨーロッパ
申請者に対して新たな財政的な保証を提示した。

 
英国がホライズン・ヨーロッパの参加に向けた努力の結果がどうなるかに関わらず、政府による新しい計画として、ホライズン・ヨーロッパの助成金
を獲得した者に対し、資金が保証されることになった。政府はホライズン・ヨーロッパへの参加を引き続き優先事項としている。昨年、英国と EU
貿易協力協定(TCA) で合意に達したが、EU による継続的な遅延は英国に拠点を置く研究者、企業、イノベーターにとって不確実性をもたらしている。

 
そこで、英国政府はホライズン・ヨーロッパの第一弾で助成金提供を勝ち取ったが、EU との合意ができていない申請を対象として、保証を行う。この保証は UK リサーチ・イノベーション(UKRI)を通じて提供し、数週間以内に申請資格、その範囲、申請方法などの詳細を発表する予定である。

 
2020年12月に英国と EU は EU のプログラムとプログラムサービスへの参加に関する共同宣言に署名しており、英国が EU と合意されたプログラム(ホライズン・ヨーロッパ、Euratom R&T、および Copernicus)へ参加するという共通の取り組みを打ち出している。

 
発表された保証は、EUが貿易協力協定で合意した英国の参加が正式になるまでホライズン・ヨーロッパの第1次募集を保護する目的とした短期的な処置である。政府はすでに提携をする準備ができている、と発表しており、正式に研究提携ができるように引き続き交渉していく。

 
2021年の歳出見直し予算で発表されたように、万が一英国がホライズン・ヨーロッパに参加できなかった場合、配分された資金は国債パートナーシップなどを含む、英国政府の研究開発プログラムに充てられることになる。政府は2020年にこのような状況に対処するための現実的な方法を求め、国際的な研究、イノベーション提携、国内の研究支援など、継続的な支援を含む、詳細な代替案を開発した。これはさらに改定され、必要に応じて実行する準備ができている。

 


GOV.UK: UK government provides financial safety net for Horizon Europe applicants


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