【ニュース・イギリス】政策目標達成のためには研究開発費の再調整が不可欠

 
2021年10月3日、英国の近代大学協会であるMillionPlus(現在23大学で構成されており、近代大学が果たすべき役割を守り、促進し、意識を高めて
いくことを目的とする協会。)は政策概況の中で、研究開発予算を220億ポンドに引き上げることが約束されたが、政府が掲げている目標を達成
するには、これを国内で公平に配分することが必要であると述べた。

 
政策概況である「Levelling up to £22bn: research, innovation & local business support」は英国の資金配分の再調整の重要性を強調している。
多くの大学がそうであるように、国内で中心から離れたところに所在し、COVID-19により最も大きな打撃を受けた大学であっても、世界レベル
の研究やイノベーションに対して協力することが可能であり、地域と国に利益を与えることができる。

 
研究開発予算の220億ポンドの引き上げにおいて、政府は下記の内容を考慮すべきである。

  • 高等教育イノベーション基金の規模を拡大し、リサーチ・イングランド(RE)からの全体の助成金で知識交換に当てる額の割合を拡大する。
  • 英国全体の知識交換パートナーシッププログラム(企業と大学の協働を支援するプログラム)の数の増加。
  • Strength in Place 基金(地域に存在する研究開発上での強みを活かして地方経済を活性化するプログラム)の拡大。
  • Shared Prosperity 基金を長期的な周期に基づいて確保し、大学や地元企業が利用できるようにする。

2つ目に発表された「Innovation and generate: modern universities supporting local business」では、地域に根差し、産業に目を向けている
近代大学が重要なパートナーシップを地域の企業と築いていることに注目し、それらを有効に利用する研究開発資金を優先することで、英国のレベルアップに貢献することが重要であると強調している。

 


MillionPlus(10月3日): Re-balancing R&D budget vital to levelling up, says MillionPlus


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング