2021年9月9日、高等教育政策研究所（HEPI）は、新たな報告書「The costs and benefits of international higher education students to the UK economy」を発表した。

 
当該報告書の概要は以下のとおりである。

• 詳細な分析の結果、英国経済の繁栄にとって留学生が大きく貢献していることが明らかになっている。
• 英国のすべてのパートが、留学生1人当たり平均で390ポンド財政的により一層向上している。
• シェフィールド、ノッティンガム、ロンドン、カーディフ、グラスゴー及びニューカッスルの留学生はそれらの中で最も多く
  財政的貢献を行っている。

新たな分析は、たった1年間の留学生を受け入れるだけで英国経済に288億ポンドの価値をもたらすことを示している。

 
教育および労働市場の経済学を専門とする経済コンサルタント会社である London Economics とともに調査が行われ、本日、英国大学協会国際部（UUKi）及び HEPI によって発表された当該報告書によると、留学生の受入による恩恵は、公共サービスの利用を含む留学生にかかる費用の29億
ポンドを大幅に上回っていることを示している。

 
259億ポンドの経済的な純利益は英国全体に広がっており、当該報告書は、英国の650の選挙区のすべての結果を提供している。例えば、シェフィールド・
セントラルに居住していた2018/19年の留学生の英国経済への貢献は2億9,000万ポンドである。

 
他の注目すべき結果としては、ノッティンガム・サウスで2億6,100ポンド、ホルボーン及びセント・パンクラスで2億4,300万ポンド、ニューカッスル・アポン・タイン・イーストで2億4,000万ポンド、イースト・ハムで2億1,700万ポンド、ケンブリッジで2億1,400万ポンド、カーディフ・
セントラルで1億8,100万ポンド、及びグラスゴー・セントラルで1億7,100万ポンドである。

 
英国の大学の留学生が、コロナ禍による不確実性及びブレグジット後の EU からの留学生への授業料の取り扱いの変更に見舞われる最中に、当該分析
は行われた。なお EU からの学部への留学生の受入は、昨年の同時期と比べて2021年8月初めにおいて56％低くなっている。

 
UUKi 及び HEPI は、快適で多様かつアクセシブルな留学先としての英国を推進するためにより多くのことが行われるように求めている。これには、
留学生が大学卒業後、数年間の英国での就業を可能にする Graduate route を保証すること、留学生の経済的な障壁を縮小すること、及び英語能力の向上
を支援することが含まれる。

高等教育政策研究所（HEPI）：　International students are worth £28.8 billion to the UK