【ニュース・イギリス】記録的な数の若者が大学に進学

 
2021年9月7日、大学入試機関(UCAS)は、今年これまでに、2020年と比べ7%増の新たな記録となる272,500人の英国の18歳の学生が大学もしくは
カレッジに進学することになると発表
した。

 
これは、昨年の同時期の36.4%を超える新記録でもある英国の18歳人口全体の37.9%がフルタイムの学士課程に進学することと意味する。

 
UCAS によって本日発表された新たな分析には、本日朝時点(英国中のほとんどの学生が結果を受けた日から28日後)での2021年の入試サイクル
におけるフルタイムの学士課程に進学した学生の数が示されている。

 
今年のより高いグレードへの到達の結果として、より多くの若者(228,470人、15%増)が第一志望の課程へ進学する。これにより2020年の36,770人
と比べ、現在まで クリアリング ★1 を利用して進学先を決める英国の18歳が24,110人となっており、3分の1(34%)少なくなっている。

 
英国の最も恵まれない環境(POLAR4 quintile 1 ) ★2 から進学する18歳の学生の数は初めて30,000人を超え(30,260人)、当該人口の23.5%に
相当する。これは2020年の22.6%(進学者数28,200人)からの増加となる。

 
EU 圏外から46,610人(5%増)の留学生が英国に進学する一方で、EU からは12,920人(56%減)となっている。

 
昨年から2%減となる全体で507,610人の学生(全年齢層かつ全地域)が進学し、そのうち47,020人(33%減)が クリアリング を利用している。

 
本日発表された統計のすべては、UCAS の「interactive dashboard」で確認でき、ユーザーは当該報告を視覚化し、独自の仕様に合わせて、
利用することができる。

 
学生が職や学位/高等技術研修制度を見つける手助けをするUCASの「CareerFinder」は過去12ヶ月で、昨年に比べ32%増となる213万件の検索を
記録した。これらの検索の結果、昨年の171,000件に比べて42%増となる243,000件の求職申し込みがあった。

 
クリアリングは、9月21日まで新たな出願者に開かれており、10月19日にすべての人に閉じられる。入学サイクルの最終レポートは
今冬に公開される。

 
★1 クリアリングは、大学からのオファーを持っていない志願者への最後の出願機会であり、空きのある課程へ自由に志願できる。

 
★2 POLARは英国全土で若者がどれだけ高等教育に進んでいるかを見て、またそれが地域ごとにどう違うかを示す統計。各地域で高等教育に進んだ
  18―19歳の人口に基づき、各地域を5段階に分けたもの。「POLAR4」はこのデータのもっとも最近のバージョンである。「quintile 1」は
  「POLAR4」において「最も高等教育進学率が低い」区分となっている。

 


大学入試機関(UCAS): 
272,500 UK students aged 18 have been accepted into university or college so far this year, a 7% increase on 2020 and a new record.


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