【ニュース・イギリス】留学生誘致:なぜ英国はナンバー2なのか

 
2021年9月2日、英国大学協会国際部(UUKi) は、「INTERNATIONAL STUDENT RECRUITMENT: WHY AREN’T WE SECOND? PART 1」を
とりまとめ、英国は長年、米国に次いで世界で2番目に最も有名な留学生の目的地となっているが、競争は激化していると発表した。

 
2019年、UUKi は、国際的な高等教育を専門とする研究コンサルタント会社である Education Insight の創設者で教育担当ディレクターでもある
Janet Ilieva 氏に以下の点について当該分析を委託した。

  • 留学生の流動性パターンの変化
  • 英国の留学生誘致と他国のパフォーマンスの比較
  • 世界のトップ21の留学生派遣国・地域からの誘致に関する英国の改善策

 
当該調査は完成間近であったが、コロナ禍が世界を震撼させ、留学生の誘致に対し短期的・中期的に重大な影響を及ぼすこととなった。そのため
当該報告書はこれを考慮し、主に以下の2つの構成要素から成る。

  • 留学生の流動性パターン及びコロナ禍以前の獲得実績の分析
  • 短期・中期におけるコロナ禍の潜在的な影響を明らかにする可能性がある、1990年代後半のアジア通貨危機及び2002・2003年の SARS
    の流行から学んだ教訓

 
当該報告書には、関係者や政策立案者が当該市場での地位を維持し、回復しもしくは発展させるための短期的及び中長期的な提言も含まれている。

 
さらに、2021年9月6日、UUKi は、「INTERNATIONAL STUDENT RECRUITMENT: WHY AREN’T WE SECOND? PART 2」を発表した。

 
当該報告書は、英国の学生獲得実績及びどのようにしてより魅力的な留学先になることができるかについて調査している。

 
当該報告書は、UUKi 及び学生コミュニティへのアクセスを求める教育機関の戦略的パートナーとして活動する IDP Connect によって調査が行われ、
UUKi によって発表されている。当該報告書では、英国と競合する留学先の留学生に関する政策についての比較を行うとともに、留学先を決定する際
の学生にとっての重要な要素について分析している。

 
当該調査は、高等教育統計局(HESA) 及びユネスコ(UNESCO) の関連データの定量的分析及び以下の8カ国の将来の留学生、卒業生及びリクルート会社へのインタビューに基づいている。

 
ブラジル、インド、インドネシア、ナイジェリア、パキスタン、サウジアラビア、韓国、ベトナム

 
当該報告書は、英国の高等教育機関、その他の関連セクター及び英国政府に対し、いかに英国への留学生の誘致を支援し、リクルート市場の多様化
及び2030年までに英国への留学生を少なくとも60万人に増加させるという国際教育戦略のターゲットを満たすかについての提言を提供している。

 
具体的な提言は以下のとおりである。

  • 快適で多様かつアクセシブルな留学先としての英国のプロモーションを改善
  • 留学生が大学卒業後、数年間の英国での就業を可能にする Graduate route を保証
  • より多様かつ革新的な資金提供機会の創出により留学生の経済的な障壁を縮小
  • 英語能力の向上を支援

英国大学協会国際部(UUKi) (9月2日): INTERNATIONAL STUDENT RECRUITMENT: WHY AREN’T WE SECOND? PART 1

 

英国大学協会国際部(UUKi) (9月6日): INTERNATIONAL STUDENT RECRUITMENT: WHY AREN’T WE SECOND? PART 2

 


教育省(DfE): 40,000 students to study across the globe as part of new Turing Scheme


地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 学生の多様性