【ニュース・イギリス】ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)、英国を世界のイノベーション競争の最前線に位置付ける新たな計画を発表(1)

 
2021年7月22日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は、科学、研究及びイノベーションにおける世界的なリーダーとしての英国の地位
を強固にするための計画を定めた新たなイノベーション戦略を発表した。

 
本日発表されたイノベーション戦略は、成長のための計画の重要な柱として、より良い再建の中心にイノベーションを置く政府の長期ビジョンである。
当該戦略は、英国中の研究開発における民間セクターの投資を押し上げるとともに、当該セクターが自信を持ってそれを推し進められるよう、革新
するすべての企業に適した状態を創造することを目的としている。

 
英国は、年間の公的研究開発投資を過去最高の220億ポンドに増加することを公約している。しかし、民間セクターもまた、研究開発支出の増加に
おいて重要な役割を果たす。当該部門は英国の将来の繁栄、及び気候変動への取組や生産性の向上から英国中の機会のレベルを上げる、コロナ禍
から脱却する企業の支援に至る重要な国内優先事項を達成するための鍵として不可欠な部分である。

 
コロナ禍は、大きな課題が、科学、技術、イノベーション及び起業家精神への野心的な投資によって解決されるとともに、野心的な支援、自由及び
リスク許容度が示されたときに、英国のイノベーターが何を提供できるかを国民に示した。

 
当該戦略は、公的及び民間セクターが隣り合わせで協力して成功を収めている英国のワクチンタスクフォースを含むコロナ禍の教訓から学び取ると
ともに、企業の研究開発投資の相対的衰退、技能格差、革新に拍車を掛ける企業の規制環境の必要性を含む英国が直面している基本的な課題の解決策
を見つけるためにそれらを応用する。

 
この目的を達成するため、政府は、今後数年間で民間セクターと取り組むことを望んでいる英国が直面する課題に明確な方向性、緊急性及びペース
を設定する「イノベーション目標」を定める。これらは新たに設置される国家科学技術会議で決定され、科学技術戦略局によって支援される。

 
政府はまた、英国が世界的な競争優位性を持ち、主力産業であるクリーンテクノロジー、ロボット工学、ゲノミクス及び AI を含む既存の研究開発力
の優先順位付けを行い、さらに強化するために7つの戦略技術の要点を述べている。

 
当該戦略では、以下の4つの領域においての計画を設定し、政府が最先端のイノベーションにおいて企業及び機関を支援するためどのように全力を
注ぐかについての要点を述べている。

  • ビジネスを解き放つ-民間及び公的投資への効果的なアクセスを保証することでイノベーションを行いたい企業に拍車を掛ける
  • 人材-優秀なイノベーターにとって世界で最も刺激的な場所を創設する
  • 機関及び場所-研究開発機関が企業の要求に対応し、英国中の所々でイノベーションを促進する
  • 活動及び技術-英国に戦略的優位を提供し、我々の最大の課題に取り組むために極めて重要な技術及び活動においてイノベーションを奨励
    する

 
>>>次へ、つづく
 


ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS): New plans to put UK at front of global innovation race


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