【ニュース・イギリス】英国首相、科学技術のブレークスルーの機会を実現し最大限に高めるための計画を発表

 
2021年6月21日、Boris Johnson 首相は、英国が世界的な科学超大国になるための野心の一環として、世界をリードする英国の科学及びアイデアが
公共の利益のための解決策につながることを確実にするための計画を発表した。

  • 新たに設置される会議体は、どのようにして科学技術が大きな社会的課題に取り組み、生活を変革するかについての戦略を設定する。
  • 計画は、科学超大国としての英国の地位を強固なものにするためにコロナ禍及びそれ以降、英国の最高の科学の成功に基づいて設定される。

新たに設置される国家科学技術会議 は、首相によって創設され、首相が議長を務める。当該会議体は、大きな社会的課題に取り組み、英国中のレベル
を上げ、世界中の繁栄を促進するためのツールとしての科学技術の利用による戦略的方向性を提供する。

 
首相は、主席科学顧問 の Patrick Vallance卿に、内閣府 に設置される新たな 科学技術戦略局 を率いること、政府の 主席科学顧問 及び 政府科学局(GO-Science) の長としての彼の現在の役割に加え、新たに 国家技術顧問 の役割を担うことも要請している。

 
科学技術戦略局は、国家科学技術会議及び国家技術顧問が英国政府の科学技術に関する優先事項の戦略を国の中心となって推進できるよう支援する。
また、最先端の研究及び技術に関する政府の洞察を強化するとともに、科学技術を政策と公共サービスの中心に置くために政府全体で取り組む。
さらに政府の野心を実現させるため、英国に必要な科学技術の能力の確保及び保護することが必要とされるものを特定する。

 
英国におけるワクチン及び治療プログラムの成功は、人々をコロナウィルスから守り、社会活動の再開を可能にする手助けをするとともに、いかに
科学が英国国民に真に意義のある利益をもたらし、世界中の生活を変革したかを証明している。

 
首相は、ワクチンに対する英国の取組を成功させ、それを ネットゼロ に到達する技術の開発、治療だけではなくがんを治すこと及び国内外において
我々の市民を安全に守ることを含む、英国に高い見返り及び恩恵をもたらす大胆なビジョンの設定、迅速な行動及びリスクをとるというような
他の優先事項に適用するため、新たに設置される国家科学技術会議及び科学技術戦略局と連携するよう、政府全体に任務を課している。

 
政府は、2021/22年度において、149億ポンドの研究開発投資を行っており、政府の研究開発支出が、40年間で実質的に最も高いレベルとなって
いることを意味している。


英国政府: Prime Minister sets out plans to realise and maximise the opportunities of scientific and technological breakthroughs


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
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大学・研究機関の基本的役割 研究
その他 その他