【ニュース・イギリス】ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)、人工知能(AI)及び量子計算に関する新たなセンターを立ち上げる

 
2021年6月4日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS) は、科学超大国としての英国の地位を強固にする手助けとなる政府及び IBM からの
2億1,000万ポンドの投資により、イングランドの北西部に新たな人工知能(AI)及び量子計算のセンターを立ち上げることを発表した。

  • 新たなセンターはIBMとのパートナーシップにより、量子及び人工知能(AI)の専門知識を強固にするために立ち上げられる。
  • 5年間で2億1,000万ポンドの投資は公的部門及び民間部門にイノベーションを創出する最先端コンピューティングへのアクセスをもたらす。
  • センターはリバプール・シティー・リージョン に60件の新たな科学者の雇用を創出する。

 
リバプール・シティー・リージョンにある科学技術施設会議(STFC)デアズベリーラボラトリー に置かれる ハートリー国立デジタルイノベーションセンター(HNCDI)は、追加で60人の科学者の雇用や、学生が計り知れないほど貴重な実践的経験を積むための機会を創出することになる。

 
科学技術施設会議(STFC)と IBM のパートナーシップによる当該センターは、産業界及び公的部門における最先端技術の利用を支援するために
世界トップレベルの 人工知能(AI) 及び量子計算に関する専門知識を結集させる。

 
量子計算の産業利用には、スーパーマーケットの大規模な倉庫における商品のピックアップや梱包のような複雑な物流、交通経路の設定、エネルギー
供給の最適化、自動車部門全体にわたる設計及び製造プロセスの改善が含まれる。

 
IBM からの3,800万ポンドの投資に加え、政府は、UK リサーチ・イノベーション(UKRI) を通じて5年間で1億7,200万ポンドを投資する。
初年度の政府の投資額は2,800万ポンドとなる。

 
HNCDI は、人工知能(AI)及び量子計算のような最先端の技術を企業やと公的部門の組織にとってより利用しやすいものにする。

 
例えば、装置や施設にアクセスできるようにすることで、新たな技術を利用する際の現実的な障壁を打破するだけでなく、HNCDI の専門チームは、
英国が次世代コンピューティングの最前線にいることを確実にするためにトレーニングや支援も行う。

 


ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS): New £210 million centre to create jobs of the future with AI and quantum computing


地域 西欧
イギリス
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