【ニュース・イギリス】残りのすべての大学生が5月17日から対面授業に戻ることができるようになる

 
2021年5月10日、教育省(DfE)は、屋内における交流及び社会的接触に対する規制をより緩和する政府のロードマップのステップ3へ進むこと
ができるというBoris Johnson 首相の発表を受け、残りのすべての大学生が5月17日から対面授業に戻ることができるようになると発表した。

 
自然科学や工学のような実践的な課程に在籍する学生や専門的な施設・設備を利用する必要がある学生などの一部の学生はすでに大学キャンパスに
戻っている。

 
残りの学生は戻ってくる前に、学生寮等の学期中の宿泊施設に戻る少なくとも1日前に、自宅もしくはコミュニティで COVID-19 のテストを受ける
ことが推奨されている。

 
学生寮等の学期中の宿泊施設に戻り次第、すべての学生とスタッフは、キャンパス内の無症状者用のテストサイトで3~4日おきに 3回の lateral
flow devices (LFD) テストを管理下において受けることが推奨されており、残りの夏学期中に週に2回のテストを受けることが予定されている。

 
キャンパス内のテストサイトに行くことができない人々を手助けするため、自宅でのテストキットが入手可能となる。なお大学へのさらなる
アドバイスと支援は更新されたガイダンスに記載されている。

 
残りすべての学生が大学キャンパスに戻ることを確認することに加え、DfE は、コロナ禍の最中に卒業し、人生の次のステップに進むために必要
とされる機会へアクセスできなかったかもしれない学生への支援とアドバイスを行うために学生局(OfS)と大学と連携して取り組む。

 
卒業を間近に控えた学生向けに作られた「Graduate Employment and Skills Guide」には、コロナ禍の最中に卒業する学生の良好な精神的な安定
を維持するとともに、幅広い範囲の手段、アドバイス及び資源について、学生が卒業後の選択肢を検討し、非常に重要なスキル、職業上の経験
及びさらなるキャリアを特定し開発する手助けとなる5つのステップがまとめられている。

 
大学キャンパスに戻ると、政府がイングランドのすべての人に提供している無料で迅速な週2回の LFD テスト及び図書館のようなキャンパス内の
共有場所からテストを配付する「University Collect」サービスの両方を通じて、学生向けのすべてのテストは無料となる。これはすでに提供
されているオンサイトでのテストに追加される。

 
LFD テストで陽性と出たすべての学生とスタッフは、LFD テストを受けた2日以内に PCR テストで陰性の結果が出なければ、10日間の自己隔離が
必要となる。

 
政府は、コロナ禍のために学生寮等の宿泊施設の費用を払うことに苦労している学生など最も支援を必要としている学生のために追加の8,500万
ポンドの資金を利用可能にしている。留学生及び大学院生は、国内の学部学生と同様に当該資金の対象となる。当該資金は、大学が利用できる
既存の2億5,600万ポンドに上乗せされる。

 


教育省(DfE): All remaining university students to return to in-person teaching from 17 May


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
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その他 その他