【ニュース・イギリス】英国大学協会(UUK)、2019/20学事年度に授与された学位の成績等級についての報告書を発表

 
2021年4月14日、英国大学協会(UUK)は、2019/20学事年度に授与された学位の成績等級についての報告書「Degree Classification in 2019/2020」を発表した。

 
コロナ禍の影響で、2019/20学事年度は高等教育セクター全体で著しい混乱が生じた。大学はデジタル配信への移行に成功し、授業、学習そして評価
において著しい変化を遂げた。2021年1月に発表されたデータによると、英国全体で、2019/20学事年度の優秀学位が増加していた。今回発表された
ブリーフィングはこれに関係した可能性がある様々な要因について分析している。

 
主なポイント

  • 世界的なパンデミックに直面する中、492,355人の学生が課程を修了できるよう、大学はオンラインによる授業、学習そして評価に移行するという急速な変化を遂げた。
  • (HESA, 2021d) Chart 10 – Qualifications obtained by level of qualification 2000/01 to 2019/20, available (※1)

     

  • 英国全体で、優秀学位が6%の増加し、優秀学位の最上位であるFirst classの割合は3分の1を超えた。
  • (HESA, 2021a) Table 16 – Percentage of first degree qualifiers obtaining each classification 2014/15 to 2019/20, available(※2)

     

  • 未曾有の状況下で、大学は、不利益のないセイフティーネット方策を含む緊急の規制や指針を導入すること及びオンラインによる学生支援
    を拡充することにより、状況の変化とデジタル貧困が不当に学生を不利な立場に置かないようにすることを保証した。
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  • 多くの大学が、オンラインによる授業、学習そして評価への学生の関与の増加、及び課程の設計及び配信に対する革新的アプローチを報告
    した。
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  • 大学は学位の価値を守ることに全力を注いでおり、頑丈な学術管理プロセスを通して強い質や基準のメカニズムを整備している。
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  • 分析によると、混乱にもかかわらず、2019/20学事年度では、貧困、性別、障害そして民族別による卒業者間の成績格差は縮小していた。
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  • 質や基準を守るための高等教育セクターの取り決めの一環として、大学は、イングランドとウェールズにおいては、学位成果に関する
    ステートメントの将来の見直しを含めて、2019/20学事年度の成績等級の変化要因のより良い理解のためにこれらの結果を分析するだろう。
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  • 大学は、デジタル授業や学習、新たな評価アプローチそしてオンラインの学生支援サービスの利点においてどのような教訓を学ぶこと
    ができるか検討している。

 


英国大学協会(UUK): Students more confident with online learning than lecturers are about teaching digitally


地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
その他 その他