【ニュース・イギリス】英国の大学、EUからの将来の留学生についての対策を検討(1)

 

2021年4月14日、The Pie News は、英国大学協会国際部(UUKi)の「International higher education forum 2021」において、登壇者が英国
の大学はブレグジット後の EU からの留学生募集の市場を形成する機会を持つものの、コロナ禍及びブレグジットから生じる需要の変化に適応する
準備を行う必要があると述べたことを報道した。

 
「悲しむべきことに想定通り、大学によってかなり異なるが、次回の大学への入学者について、EU から英国への留学生の進学希望者は、現在のところ
40%強減少している。」とサセックス大学の Holly Smith 上級国際担当職員は述べた。

 
また「アイルランド国籍を持つ人は、今後も英国籍の学生と同じ授業料と学生ローンの対象となるという発表に主に起因し、EU の国でアイルランド
は唯一出願が増えており、英国への留学生の進学希望者は26%上昇している。」と彼女は示唆した。

 
さらに「西欧諸国は減少がより小さい傾向となっている一方で、南欧及び南東欧諸国はもう少しだけ大きく、東欧諸国は最も著しく減少している。
EU が多数の個別の市場で構成されている点に留意することは本当に重要である。特に今後、EU からの留学生の募集について話題にするとき、画一的
なアプローチ方法を行うことは本当に難題である。もし以前行ったのであれば、将来行うことをお勧めしない。それは戦略としてうまく行かない
だろう。」と Smith 上級国際担当職員は述べた。

 
ブリティッシュカウンシルのEU地域の高等教育及び科学担当の Almut Caspary 氏は、2月と3月に実施されたブリティッシュカウンシルのブレグジット
に関する新たな研究を明らかにし、費用が依然としてEUの学生にとって最大の問題であることを強調した。

 
「学生がどこで学習するかを選択する際、費用面の懸念、学習経験、教育の質は依然として最も重要な要素である。以下の図のとおり、コロナ禍
という要素はこれらの検討事項を上回っていない。」と彼女は述べた。

 

 
費用面の懸念は、授業料、生活費、学生寮等の住居費に及ぶと彼女は説明した。

 
「現時点では、私は、EU からの留学生に関しては、特にパンデミックの初期において英国は必ずしもうまく行っているわけではないという EU 全体
に明らかに行われた報告があるにもかかわらず、コロナ禍が EU 以外の国からの留学生にもたらしている影響と同じ影響をもたらしているようには
見られないことは良いことであると思う。2020年10/11月に EU 全体で行われた以前の学生への調査でも、51%の学生が彼らの学習計画はコロナ禍
の影響を受けていないと回答している。」と Caspary 氏は述べた。

 
 

次へ、つづく。


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