【ニュース・イギリス】ウェールズ政府、エラスムス+(Erasmus+)の代替となる新たな国際交流プログラムを発表

 

2021年3月21日、ウェールズ政府は、英国政府のエラスムス+(Erasmus+)からの離脱決定を受け、新たな国際交流プログラムを発表した。

 
この枠組みでは、ウェールズから、もしくはウェールズに来て、学習もしくは働く学習者やスタッフが、ヨーロッパだけでなくさらなる遠方から
でも Erasmus+ での機会と同様な方法で、国際交流から恩恵を受け続けることができる。

 
2022年から2026年に実施されるこの新たな枠組みは、ウェールズ政府からの6,500万ポンドによって支援される。

 
このプログラムは、戦略的パートナーシップを可能とするだけでなく、大学、継続教育、社会人教育などに関わる学生、スタッフそして学習者が、
構造化された一定期間の海外での学習または就労経験の実施を可能にするための資金を提供する。

 
このプログラムの基本原則は相互主義である。このプログラムは、必要に応じて海外のパートナー組織からの学習者、教員そして若者の国内の移動
に関連する費用を賄うことになる。これは、Erasmus+ のもとで構築された既存のパートナーシップを続け、かつ新たなものを構築することに役立てる
ことができるとともに、直接恩恵を受ける人々に機会を提供するだけでなく、ウェールズの国際的知名度をあげることにもなる。

 
この枠組みは、最初の4年でウェールズから15,000人の参加者が、海外への交流に参加することを可能にするとともに、10,000人の参加者がウェールズ
に来て学習もしくは就労を行うことを目的としている。

 
カーディフ大学は、2022/23年度に資金の提供を受け開始する活動について、教育界や若者のセクターからの利害関係者で構成されるアドバイザリー
ボードと協力し、今後12ヶ月にわたってその詳細の開発に取り組むことに同意している。

 
ウェールズの機関は、2021/22年の英国政府のチューリング計画に参加できるようになる一方で、コロナ禍のために昨年から延期された Erasmus+
からの恩恵も受け続けることができる。新たなプログラムは、さらに長期間にわたる資金提供のコミットメントや双方向の交流の原則の保持など
Turing scheme が残した欠陥を補う。

 


ウェールズ政府: New International Learning Exchange programme to make good the loss of Erasmus+


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化、学生交流