2021年1月19日、高等教育統計局(HESA)は、2019/20学事年度の英国の高等教育機関の職員統計を発表し、高等教育機関の職員層の構成や
雇用契約の詳細について明らかにした。
本日発表されたデータは、コロナ渦前の2019年12月1日時点で雇用されている職員に関するものである。当該データは、高等教育プロバイダーから
コロナ禍の最中の2020年秋に集められた。
2019/20学事年度の統計には、「Approved(fee cap)」(基準額以上の授業料の設定が可能)として学生局(OfS)に登録された追加のイングランドの高等教育機関のデータを含んでいる。
2019/20学事年度から、イングランドと北アイルランドの高等教育プロバイダーが非アカデミック職員についての情報を回答することは義務ではなくなっている。
統計の主な内容は以下のとおりである。
- 2019年12月1日現在で高等教育プロバイダーには、非定型の職員(atypical staff※1)を除き、223,525人のアカデミックスタッフが雇用
されている。 - 22,810人の教授等(Professors※2)のうち、6,345人(28%)が女性であった。この割合は2013/14学事年度以降毎年1%ずつ上昇して
いる。 - 155人の教授等(Professors※2)が黒人で、7%がアジア人、89%が白人であった(※3)。
- アカデミックスタッフの17%がEU国籍で、14%がEU圏外の国出身で非英国籍であった(※3)。
- アカデミックスタッフの33%が任期付の雇用契約であった。
- 非定型の職員(atypical staff※1)を除き、アカデミックスタッフの2%がゼロ時間契約(zero hours contracts※4)であった。
さらなるデータは2月18日に公開される予定である。これには「2019/20 HESA Staff record」のより詳細な内訳が含まれる。
※1 非定型の職員:非定型の職員の契約は一般的に、短期、一度限り、業務があるとき契約をするという非永続的なものである。
※2 教授等:教授の肩書きをもっている場合もあるが、上位のアカデミックな職位と定義される。学部等でのラインの管理責任はもっていない。
※3 パーセンテージには「不明」を除いている。
※4 ゼロ時間契約:一般的に雇用主が個人に労働時間を保証しない契約のことを指し、雇用主は、業務が発生したときに個人に仕事を提供し、
個人は提供された仕事を引き受けるか、引き受けないかをそのときに決める契約形態で、実際に提供される時間数に関係なく、雇用主は少なく
とも最低賃金を支払わなければならない。(Published 15 October 2015)
出典:「Guidance Zero hours contracts: guidance for employers」
高等教育統計局(Higher Education Statistics Agency: HESA): Higher Education Staff Statistics 2019/20 released
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