【ニュース・イギリス】REFのケーススタディの豊富な証拠の公開

 
2022年6月22日、REF2021 のウエブサイトで 研究評価制度2021年(REF2021) の提出書類が公開され、大学の研究とその幅広い影響における豊富な証拠を提供している。

 
英国の157大学が、高等教育研究の質を評価する英国の枠組みである REF2021 に提出した。全体として、34分野の評価単位において、185,000件以上の研究成果と、その研究において社会に幅広く貢献したとされる6,000件を超えるインパクトのケーススディが提出された。

 
最新の発表では、REF インパクト・ケーススタディ・データベースは、英国の大学研究が英国や世界の経済や社会に貢献した内容の幅広い分析を可能とする検索可能なツールとなっている。

 
インパクト・ケーススタディの導入的な分析では、健康やテクノロジーの進歩から法律や政治の変化、社会的、経済的、文化的利益、環境的な影響に至るまで、研究が大きな違いをもたらしている分野が様々あり、英国の研究が世界の至るところで貢献しており、世界的に広がっていることを強調している。このデータベースは重要な課題を「深く掘り下げる」可能性を提供している。例えば、大学のネット・ゼロ達成に対する貢献では 英国全体の分野の研究や研究機関が、この問題に対して傑出したインパクトを出していることを示している。

 
発表された提出データは、提出された研究成果の詳細、研究学位を授与した数、それぞれの提出された研究の総収入も含まれている。また研究環境についての説明文もある。説明書類は、提出者レベルの分析のみならず、REF2021では新たに大学レベルでも発表されており、その参加大学の戦略や支援に関する様々な研究・学術職員の支援に対する独自の洞察も提供している。

 
備考:

  1. REFは、リサーチ・イングランド、スコットランド財政会議(SFC)、ウェールズ財政会議(HEFCW)、北アイルランド経済省(DfE)の英国の4つの高等教育財政機関によって実施された。REF2021 はそれらの財政会議を代表してリサーチ・イングランドを拠点とした英国チームが管理した。
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  3. REF2021 の結果は、2022年5月12日から REF2021 のウエブサイトで閲覧可能である。
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  5. 提出書類は2022年6月22日07:00から、以下の URL から閲覧可能である。
  6. www.ref.ac.uk
     

  7. データは提出された職員のリスト、職員の状況に基づいて削除された関連情報、機関の判断で機密と識別された情報を除くすべての提出情報が含まれている。
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  9. データは REF のチームによって検査した結果、提出書類の調整がされたもので提出期限までに提出されたものが反映されている。説明文において、商業的またその他の理由により高等教育機関から提出した出版物は、データが編集されている場合もある。
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  11. 研究財政機関の Future Research Assessment Programme に関する詳細は、以下の URL から参照。
  12. www.jisc.ac.uk/future-research-assessment-programme


REF2021: Rich evidence in ref case studies now published


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