【ニュース・イギリス】英国への留学希望者は5年以内に50%増加する予想

 
2022年5月26日、大学入試機関 (UCAS) は、英国は引き続き留学国としてトップにあるため、英国大学への出願書の提出が5年以内に50%増加する予想を発表した。

 
世界中の学生が英国の大学やカレッジを高く評価しており、Covid-19 が収まってくるにつれ、英国での生活や勉強に対する関心が高まってきている。

 
留学生の10%は11歳の誕生日を迎える前に留学を夢見始める。

 
入国が再度始まっており、海外留学を計画している1,300人を対象とした調査では、安全で学術的評判が高い異国での生活を体験することが重要な動機であることがわかった。世界から賞賛されている NHS、英語などの文化的要素が、英国が候補として検討される要因ある。UCAS は2026年までに英国の大学学部留学希望者が46%増加し、208,500人になると予想した。

 
UCAS と カレッジボード*の新しい報告書「Where Next – What influences the choices international students make 」では、留学生が焦点を絞った科目のグループに出願する、自身の研究において高い独立性を持つこと、半数近くが両親と同様な進路をたどるために海外留学をしていることが分かった。

 
Covid-19 の間、88%の学生が英国を留学先として「良い」、「大変良い」と回答しており、77%が英国の強い学術的な評判を理由に出願している。

 
その他報告書の内容:

  • 動機は国によって異なり、ナイジェリア人学生はキャリアのためのスキルを身につけることに最も興味があり(ナイジェリア学生の80%が回答)、インド人学生にとって最も重要な要因は高等教育の選択肢が自国よりも「高質」(インド人学生の75%が回答)であることだった。
  • 卒業後の展望は、米国(54%)、シンガポール(54%)、英国(54%)で就学したい人にとってより重要である。一方、イタリア(75%)、オランダ(72%)はその国での生活体験を重要視していた。
  • 一般公開日(40%)や在学生との交流(39%)など留学希望者が留学の調査の時に利用されることが増えてきており、学生の声を聴きたいと感じている。
  • 学生は母国ではなく、留学先の国で就職することが最優先であると回答することが5倍以上ある。
  • 2021年、UCASを通じて英国の留学先から受け入れられた半数以上が7か国からであり、9人に2人が中国からであった。

 
カレッジボードは、2021年にアドバンスド・プレイスメント(AP)の試験を受けた留学生の数は記録的であり、Covid-19以前より4%増えて84,000人にまで達したと報告している。調査に回答した10人に7人は、留学の意欲が資格の選択の動機となった、と回答しており、留学生は英国や米国のような主要な留学先の国で将来の準備をしている。

 
ユネスコの報告によると、シンガポールの全人口に匹敵する560万人の学生が、母国とは別の国で学んでいる。英国は引き続き留学生の主要な受け入れ先であるとともに、米国に次いで2番目であり、両国は合計で留学生の30%を受け入れている。

 
過去10年間、UCAS は世界中の200以上の国と地域から130万人の学生が高等教育における地位を確保するのを支援し、最近、英国に来る国際的な大学院生のための専用プラットフォームであるMyriad by UCAS を立ち上げた。毎年、カレッジボードは700万人の学生に対して、SATやアドバンスド・プレイス面などのプログラムを利用した大学準備の支援を190近くの国や地域に提供している。

 
カレッジボード* :米国の非営利団体で学生と大学の成功と機会のため1900年に設立。米国大学入試基準テストのひとつであるSAT、アドバンス・プレイスメント、APプログラムという高等教育カリキュラムの策定や運営を行っている。

 


大学入試機関 (UCAS): 
Students from across the globe still hold the UK’s universities and colleges in the highest regard, with renewed interest in living and learning here as the world emerges from the pandemic.
 
Where Next – What influences the choices international students make


地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化、学生交流