【ニュース・イギリス】学生局は質の悪いコースの取り締まり計画と新TEFの概要を発表

 
2022年1月20日、学生局(OfS)によって発表された提案により、質の悪いコースを提供している大学やカレッジが厳しい規制措置を受けることになる。

 
OfS は学生の成績で最低限の許容範囲に関して、数値的基準を発表した。この条件を満たさない大学やカレッジは調査され、罰金および、学生ローンの利用の制限などの規制を受ける可能性がある。これらの提案は、高等教育における質に関する OfS の登録条件となる。

 
OfS は大学、大学院の両方について、フルタイムとパートタイムの学生に対する基準を定めた。その基準は大学やカレッジのそれぞれの環境を考慮し、それぞれの高等教育機関の全体の実績に対しての国民の信頼を保つため、高い基準が設定される。例えばフルタイムの学部で学位を目指すものに関する基準は以下の通りである。:

  • 80%の学生が2年生に進級。
  • 75%が学位取得。
  • 60%が専門職に就く、もしくは研究の継続。

高等教育機関のコースに在籍している学生で基準より低い者は、恵まれない環境の出身の学生であることがままあるが、OfS の提案は出身に関係なく、大学に進学した学生に対して積極的によい結果に繋がるように支援をすることを確認するものとなっている。

 
また OfS は基準以上であった大学やカレッジに対して、優れた教育、学習、学生の成績に対する何かしらの報酬を与える計画もある。

 
教育・学生成果評価(TEF)に対する新しい提案では、イングランドの大学やカレッジは4年ごとに TEF の階級付けのため学位コースが評価されることになる。イングランドの大学やカレッジで質が OfS の最低基準を満たしている場合、TEF に申請が必要となり、学生の経験や成果において卓越の評価を受けることになる。

 
評価の格付けは金、銀、銅で、TEF の専門の審査員が大学やカレッジから提出された証拠、数値、学生からの提出物などから判断する。新しい格付けとして「要改善」は審査員が優秀であると判断できなかった大学やカレッジに使用される。

 


学生局(OfS): OfS sets out plans to crack down on poor quality courses


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究、質の保証