【ニュース・イギリス】高等教育学生データ2020/2021学事年度

 

2022年2月10日、高等教育統計局(HESA) が発表した公開データから2020/2021学事年度の学生数の増加は不均等に配分されていることが明らかになった。

 
2020/2021学事年度では高等教育に進学した全体数の9%が増加した。HESA が発表した公開データによると、増加分がどのように高等教育機関や専攻学部に配分されたという詳細が出ている。

 
2019/2020学事年度と2020/2021学事年度のデータを提出した267機関のうち、204機関で学生数の上昇が見られた。そのうち107機関が全国的に9%上昇した割合よりも増加しており、56の機関は2019/2020学事年度以降学生数が減少している。

 
学生数が最も多い2つの専攻科目グループでは、どちらも学生数が増加した。ビジネス・経営を専攻する学生数は15%増加し、約475,000人であった。医療に関連する(看護学と薬学も含む)学部でも15%増加し、約340,000人であった。2020/2021学事年度ではこの2つの学科を専攻している者は高等教育機関のなかで学生10人のうち3人を占めることになる。

 
他の専攻科目で学生数が増えたものは心理学や法学で、それぞれ12%以上の増加があった。

 
専攻科目グループで学生数の減少があったものは歴史学と哲学・宗教学で、1%弱の減少、言語学、地域研究で4%以上の減少があった。

 
英国内で進学した学生数が増えたことに加えて、最初から海外留学した学生数も増加した。英国の進学資格取得のため国境を超えた学生数は2019/2020学事年度から2020/2021学事年度にかけて13%増加し、488,000人となった。

 
発表された公開データ「Official Statistics release Higher Education Student Date」は5つのトピックに分かれて詳細を公開している。

  1. 誰が高等教育で学んでいるのか ― 学生の個人的な特徴
  2. 学生は何を学んでいるのか ― 学生が履修している科目や学部、詳細の内訳を含む
  3. 学生の出身先 ― 英国以外からの国や地域別も含んだ数
  4. どこで勉強するのか ― 全高等教育機関レベルの内訳
  5. 学生の進級率と資格 ― 高等教育機関による学位分類も含む

高等教育統計局(HESA): 
  1. Detailed open data released by HESA reveals the uneven distribution of rising student numbers in 2020/21.

  2. Higher Education Student Data


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ