2020年4月30日、高等教育政策研究所(HEPI)は、大学の研究者及び専門職スタッフのメンタルヘルス及び健康状態についての新たな報告書「Pressure Vessels II: An update on mental health among higher education staff in the UK」を発表した。
ヨーク・セント・ジョン大学の Liz Morrish 客員研究員、カーディフ大学の Nicky Priaulx 教授によってとりまとめられた当該報告書は、カウンセリング及び労働衛生サービスへの情報公開請求により得られた数値を明らかにしている。
主な内容は以下の通りである。
- 時系列の比較可能なデータが得られた14大学では、2016年から2018年において、カウンセリングが16%増加した。
- 時系列の比較可能なデータが得られた16大学では、同じ期間において、労働衛生の照会が19%増加した。
- 完全なデータを報告した5大学では、2009/10年度から2017/18年度末において、カウンセリングを利用したスタッフが172%増加した。
- 報告書の対象となった17大学すべてにおいて、カウンセリングを利用したスタッフが近年155%増加している。
- 2009年から2018年のデータがある10大学では、労働衛生の照会が170%増加した。
- カウンセリングと労働衛生において、当該数値は、女性がより高く、性別による差異を示している。
- 雇用種別に対応するパターンもあり、労働衛生のデータにおいては、照会される個人の最も大きな割合はノンアカデミックスタッフである。
- 支援サービスの利用の増加が利用の改善を示す可能性がある一方で、当該分析は、大学スタッフのメンタルヘルスの低下についての高等教育政策研究所(HEPI)の以前の主張をサポートする可能性がある。
当該報告書は、2019年5月に「Pressure Vessels: The epidemic of poor mental health among higher education staff」として発表された、高等教育政策研究所(HEPI)のこの課題に関する以前の革新的な研究に基づいている。
高等教育政策研究所(HEPI): New report suggests further falls in the wellbeing of university staff
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