2021年12月9日、Research Professional News は、EU の研究開発プログラム「ホランズン・ヨーロッパ」への英国の参加は緊急の課題であり、このまま遅延があれば重要な研究協力関係が危機に陥るとヨーロッパの20以上の保健機関が述べたことを伝えた。
「英国のホライズン・ヨーロッパへの正式参加をできるだけ早くすることを求める。」と 欧州医学アカデミーや 英国医師会などの団体が共同声明を発表した。
共同声明では世界的な保健に関する課題に取り組むには「国際提携なしには不可能」と警告し、欧州と英国の提携は深く強く、相互の利益をもたらしている、と述べている。
時間切れ間近
また声明では「我々はともに、欧州全体の医療を大きく進歩させ、市民の命を救い健康状態を改善している。特に限られた患者数の病気の臨床試験は EU と英国の提携に多く依存しており、密接な研究及びイノベーションのパートナーシップは劇的な医療研究の発展を加速し続けている。」と述べられている。
また「EU が、英国と1年前に正式にホライズン・ヨーロッパ参加に合意したことを拒否していること」にますます懸念が高まっている。不確定な状態が継続するのであれば、現在及び将来の研究提携も危険に瀕する可能性があり、時間切れも間近である。最初のホライズン・ヨーロッパの助成金は終わりに近づいており、新しい募集が間近であることを考慮すると、英国の参加が正式なものとならなければならない。英国の参加のさらなる遅れや非参加によって、現在の大きな課題に取り組む機会を逃し、研究能力の低下、競争の厳しい世界市場においてヨーロッパの地位を弱体させることになる。
欧州員会は英国のホライズン・ヨーロッパへの参加は、北アイルランドの国境を超えた貿易に関する政治的な不一致によって妨げられていると述べている。英国政府は最近、英国を拠点とするホライズン・ヨーロッパのプロジェクトに関与している研究者に対して資金提供を発表したが、これはホライズン・ヨーロッパの初回の参加者のみ適用される。
保健機関と同様に、様々な学術団体も長年の研究の架け橋が燃え落ちないように、英国の参加の緊急性を強調している。
Research Professional News: European health groups say Horizon urgently needs UK
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